2009年4月24日金曜日

オバマ大統領のプロンプター

 最近、麻生首相もオバマ大統領を真似てプロンプター(原稿表示装置)を使い始めたようです。原稿にルビを振ってあるのでしょうか、漢字の読み間違いがなくなりました。
ところで、オバマ大統領のプロンプターの使い過ぎが、アメリカでは、少し問題になっているようです。公的発言には、短い挨拶でもプロンプターを使うそうです。歴代大統領の中でも圧倒的に使用の依存度が高いということです。
 プロンプターは、通常、演壇の前の左右両側に設置される透明なガラス板で、演説の原稿が電子的に流れて行きます。演説する人は、左右の表示を順番に読みますが、テレビには映らないために一見、自然に発言しているように見えます。一方、演説者は、流れる原稿を読むことに追われ、聴衆を見ないという不自然さが起きます。
 オバマ大統領は、簡単な長官の指名にすらプロンプターを使っています。ブッシュ大統領は、主要な演説以外は、まず使いませんでした。他の大統領もプロンプターを使う頻度は、ずっと低かったようです。オバマ大統領のプロンプター依存には、「演説が不自然で人工的になり過ぎる」という批判があります。こういう批判があるなか、麻生首相はこれを使い始めましたが、結果はどうでしょう。やはり原稿に頼らず、演説する方が、聴衆には、伝えたい意が伝わるように思います。わたしは、原稿を用意しますと、ついついそれに頼りがちになり、話が面白くなくなります。

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