2009年1月21日水曜日

奈良・唐招提寺の平成の大修理

 唐招提寺金堂は井上靖の「天平の甍」でもよく知られています。痛みが激しく平成10年から解体工事にかかりましたが、今秋、完了の予定です。唐招提寺金堂は唯一現存する奈良時代建立の金堂です。西の京にあり、薬師寺とともに古都を代表する建造物です。金堂の柱は、ペルシャの建築物の影響を受けて中央部がわずかに膨らんでいます。本尊の盧舎那仏坐像、千手観音立像、薬師如来立像の国宝三尊も搬出され、修理されました。屋根の大きな鴟尾も作りかえられました。
 落慶法要は、今秋11月1~3日に同寺で盛大に営まれます。舞楽や能楽、中国楽曲なども奉納される予定です。鑑真和上が唐より戒律を持ち込んだ時代を思わせる催物が実現されるでしょう。来年は、平城遷都1300年です。平城宮址を中心に静かな奈良もしばらくは喧騒が持ち込まれることでしょう。京都とは、まったく違った古都の良さがあります。是非、一度お出かけください。“せんとくん”などのキャラクターも鹿と一緒にお待ちしています。

0 件のコメント: