2009年1月11日日曜日

松本零士氏に賠償命令

昨年12月26日に東京地裁は、槙原敬之氏が作詞した歌詞を盗作とは認めず、松本零士氏に220万円の支払いを命じました。これは、槙原氏が作詞作曲し、CHEMISTRYが歌った「約束の場所」の中の「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」という歌詞でした。松本氏はテレビ番組でこの歌詞は自作の漫画「銀河鉄道999」の中の「時間は夢を裏切らない 夢も時間を裏切ってはならない」の盗作で、槙原氏も電話で参考にしたことを認めたなどと発言しましたことによるものです。判決理由で裁判長は「歌詞と漫画の表現は相違も大きく、漫画に依拠しているとは断定できない」と指摘し、その上で「槙原氏が電話で認めたとも認定できない」として、松本氏の発言が名誉棄損にあたるとして賠償命令を出したものです。これが、あとどうなるのか分かりません。テレビのワイドショーなどを見た限りは、盗作と感じたものでした。槙原氏の歌詞は、松本氏の表現と比べ、「夢」と「時間」が入れ替わっているだけに思えます。あとは、「裏切らない」と「裏切ってはならない」の差くらいでしょう。裁判長の言う「相違も大きく」とは、思えません。白黒決着させないといけないために裁判長もこういう判決を出さないといけなかったのでしょうが、名誉棄損の金額も一般人のこの手の金額としては、大き過ぎるように思います。松本氏が対抗手段に出るのか、注目されるところですが、二人とももっと創作活動に時間を使うべきでなないかと心配してしまいます。二人とも、今はひまなのでしょうか。裁判は、結構、時間とエネルギーを使うものです。

2 件のコメント:

9の部屋 さんのコメント...

こんにちは。

>作詞した歌詞を盗作とは認めず、松本零士氏に220万円の支払いを命じました。

今回の裁判では、盗作したか、しなかったかも大きな争点でしたが、今回の賠償金は「名誉毀損の違法性阻却事由」にかかわるものであり、「盗作したか、しなかったか?」が直截的理由ではありません。(たとえ盗作であっても、公の場所で不適切発言を松本がすれば、名誉毀損が成立する場合がある。)

まあ上記はブログ主もご存じかと思いますが、「槇村啓之」氏とは一体どなたでしょうか?

Yamaguchi Masumi さんのコメント...

「槇村啓之」氏は槙原敬之氏の間違いです。ご指摘をありがとうございます。