2009年1月3日土曜日

麻生首相の年頭所感

麻生首相は1日付けで今年度の年頭所感を発表しました。「国民の景気や生活に対する不安を取り除くために政府は全力を尽くす。世界の中で最も早く不況から脱するのは日本だ」と景気回復に取り組む姿勢を強調しました。また、「日本だけがこの津波から逃れることはできないが、適切な対応をすることで、被害を最小限に抑えることができる」と、景気・雇用対策に意欲を示しています。さらに明治維新や第2次世界大戦後の歴史を振り返って、「日本はその底力にもっと自信を持っていい。私が目指す日本は活力ある日本、安心して暮らせる日本だ。私は決して逃げない」と政権運営への強い決意も示しました。

これを見て、一般国民はどう思うでしょう。わたしには、白々しく思えます。多分、成績のいい官僚が書いたものでしょうが、まったく魂がこもっていません。もっと危機を迎えている国民、企業の経営者に血の通った年頭所感を書けなかったのでしょうか。福田首相から引き継いだときは、新年まで首相をやるとは思っていなかったのでしょうが、年頭所感だけは、自分の言葉で語りかけてほしかったものです。これでは、麻生首相にリーダーシップを期待できません。自民党の若手は、これでいいと思っているのでしょうか。わたしには、首相と地位を玩具にしているようにしか見えません。ときたま、思い出したように政策を出しますが、これがまたお粗末と来ています。本格的な首相による内閣の組閣を切に望みます。

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