2008年8月31日日曜日

ベッカムのひと蹴り

 北京オリンピックの閉会式で英国のベッカムがサッカーボールをひと蹴りしました。世界ではなぜだろうと言われています。ある中国人が作ったSMSでは、『中国オリンピックは、こんなにすばらしかった。わたしたちロンドンは、やることがないですね。』と揶揄しています。さて、ベッカムはどういう心境で蹴ったのでしょう。何も思わずに蹴ったと思うのですが。
 北京でこれだけど派手にやられるとこれからのオリンピックは、どうなるのだろうという心配の声もあります。しかし、次回からは、ロンドン市長も宣言しましたように地味になるはずです。北京オリンピックを決めたのは、商業主義のスペイン出身のサマランチ元会長でした。2001年からは、ベルギー出身のジャック・ロゲ会長が務めています。かれは、本来のオリンピックに戻すことを考えています。IOCは、世界最大のボランティア団体ですが、クーベルタン男爵が提唱した私的団体に過ぎません。それが、こうも巨大になってしまったものです。ロンドンが、どのようなオリンピックになるか楽しみです。

2008年8月30日土曜日

福原愛ちゃん

 今、中国に来ており、中国の高官と話をしておりますが、みなさん、福原愛ちゃんのファンです。愛ちゃんは、女子シングルスの4回戦で、優勝した中国の張怡宁選手に1―4で負けましたが、高官の多くが福原愛ちゃんを応援していたそうです。無論、これが決勝戦であれば、中国選手を応援したでしょうが、愛ちゃんの中国での浸透ぶりには感心します。中国の人は、さすが卓球には詳しく、韓国のカット戦法について、あれでは、永久に中国に勝てないと断じます。日本選手は苦戦しましたが、金メダルをとるような選手には勝てないそうです。また、日本選手は、勝負が遅い。毎日の練習で、相手から球が返ってくるとすぐにスマッシュで打ち返せないと一流選手にはなれないと語っていました。愛ちゃんは、下半身が少し弱い気がします。ソフトボールの上野選手のようなたくましい下半身ができれば、もっと強くなるような気がします。愛ちゃんには、彼氏がいるようですが、練習に励んで、次のロンドンでは、金メダルを目指してほしいものです。これだけ中国選手に毎回毎回独占されると、オリンピック種目からはずされるかも分かりません。
 愛ちゃんには、いつか卓球だけでなく、日中友好で活躍してもらいたいものです。

2008年8月29日金曜日

口パク余話

 開会式では、本当は北京大学付属小学校1年の楊沛宣ちゃんが歌っていたことは、先に『開会式余話』に述べました。そして、口パクで、開会式場にいたのが林妙可ちゃんでした。この口パクは、世界中に知られてしまいました。これは、その後日談。口パクの林妙可ちゃんがテレビに出ました。このテレビを熱心に楊沛宣ちゃんが見ていました。最後まで見ていましたが、林妙可ちゃんは、一言も楊沛宣ちゃんのことに触れませんでした。楊沛宣ちゃんは、その後、しばらくは口もきかなかったそうです。心中、分かる気がします。日本のテレビ局であれば、テレビ出演させて楊沛宣ちゃんに「歌唱祖国」を歌わせたように思います。もしくは、林妙可ちゃんにも口パクではなく、歌わせたかも分かりません。日本で、対戦させたらどうでしょう。ルックスでは、林妙可ちゃん、歌では、楊沛宣ちゃんと、はっきりわかっていいでしょう。しかし、楊沛宣ちゃんも歯並びが完璧でないだけで、結構かわいいかも分かりません。日本のテレビ局は、企画しませんかね。企画するようであれば、当社がアレンジします。

2008年8月28日木曜日

中国の一人っ子政策と少数民族

 中国では、原則的に子供は一人しか産めません。しかし、海外に在住している人は、制限がありません。また、夫婦が共に一人っ子の場合は、二人まで産めます。ただし、公務員はだめです。これに反すると、高額の罰金を科せられます。公務員は、なおかつ職を辞さねばなりません。これらに一切関係ないのが、少数民族です。56の少数民族があるといわれています。もっとも多いチワン族で1620万人、回族980万人、朝鮮族190万人などです。今、少数民族になりたがっている人が増えているそうです。なぜなら、清華大学を受験した場合に漢民族は600点をとらねばなりませんが、少数民族は550点で合格します。そのほか、税金を含め、さまざまの恩典があります。一部の報道では、漢民族が少数民族を虐待しているなどと言っていますが、これは相当恣意的に報道されていると思われます。広西、チベット、内モンゴルなどの自治区のトップには漢民族はなれません。少数民族しかなれないのです。したがって、これらの自治区で漢民族が少数民族を虐待するということは難しいでしょう。これは、漢民族が少数民族を苛めているのではなく、少数民族が少数民族を苛めているのです。日本でもアイヌ民族が日本民族と同化したように最後は、少数民族は漢民族と同化するのでしょう。すでに満州民族は漢民族に同化してしまいました。

2008年8月27日水曜日

男子400メートルリレー

 いやあ、こういうこともあるのですね。日本が走った1組で、米国、ナイジェリア、南アフリカ、ポーランド、2組で英国がバトンパスのミスで失格。アテネ大会の金銀銅のチームが失格で、日本は、予選3位の成績で通過しました。奇跡と言えます。塚原直貴、末続恒吾、高平慎士、朝原宣治らの精進がよかったのでしょう。神が奇跡を起こしてくれたとしかいいようがありません。優勝は、あのウサイン・ボルトのいるジャマイカが優勝しました。ボルトは、100メートル、200メートルに次いで、史上4人目の短距離3冠を達成しました。
 日本は、アテネで4位でしたので、前回の金銀銅チームが失格したので、優勝していてもおかしくないはずなのですが、日本新記録にも及ばない平凡なタイムで3位に終わりました。マスコミは、「男子がトラック競技でメダルを獲得したのは初めて。女子を含めても1928年のアムステルダム大会の女子800メートルで銀メダルを取った人見絹江以来80年ぶり」と騒いでいます。バトンパスの練習の成果もあったのでしょうが、これによるタイムの短縮は、0.2秒といわれています。ジャマイカとの差は、1秒以上あります。次にトラック競技でメダルがとれるのは、いつでしょう。

写真:400メートルリレーで銅メダルを獲得し喜ぶ日本チーム=22日(日経ネットより)

2008年8月26日火曜日

星野ジャパン

 まったくの期待はずれで、がっかりしました。星野監督は、大会前に「金メダル以外はいらない」と言っていましたが、ほんとにメダルがとれませんでした。韓国とキューバの決勝戦もテレビで見ましたが、監督にも差があったようにも感じました。岩瀬などは、1次リーグで3試合、4回3分の1イニング投げて、7失点です。日本では、岩瀬の名前も通用するでしょうが、国際試合では関係ありません。球の威力だけです。藤川の後の岩瀬の起用も分かりません。和田もフォアボールを出すと、崩れるピッチャーです。公式戦ですと長丁場ですから、1試合ぐらいは、捨ててもかまわないでしょうが、短期決戦では命取りになります。大野コーチがマウンドに行って、交代させればよかったのですが、続投させて、そのあと、ホームランを打たれて同点です。これが2試合ありました。森野、村田なども外す決断が必要でした。川崎も足を痛めていたので、連れていくべきではありませんでした。GG佐藤の守備も実にお粗末でした。本来の守備がライトなので、ある程度は仕方がなかったかも分かりませんが、大きなところでのミスが重なりました。韓国監督は、落ち着いていました。決勝戦もじっくりとほとんど一人で投げさせました(9回に審判に捕手が抗議して退場させられるというアクシデントがあって投手も交代)。これに比べて日本の野球は、アメリカの真似で、コロコロと投手を代えます。多くのイニングを投げられない投手が増えたように思います。星野監督も前日の女子ソフトに触発されれば、よかったのではないでしょうか。田中などはその素質が十分にあるように見えます。そういえば、星野監督は、日本シリーズでは1回も優勝したことがありませんでした。欲求不満の積もった野球でしたが、アジア予選でオリンピック行きの切符をとったときの感動を与えてくれたことで、良しとしましょう。

写真:ベンチで頭をかく星野監督 Photo By スポニチ

2008年8月25日月曜日

女子ソフトボール

 しかし、上野由岐子投手には、びっくりさせられました。準決勝でアメリカに1-4で負けて、同日3位決定戦でオーストラリアに4-3で勝って、翌日、決勝でアメリカに3-1で勝ち、金メダルです。前日、2試合で318球投げて、そして決勝当日は、95球。合わせて、2日間で28インニング、413球です。前回のアテネ五輪では、銅メダルを賭けた試合に宇津木監督は投げさせませんでした。そして、メダルがとれませんでした。本人は、相当に投げたかったそうです。世界最速といわれていましたが、最高ではなかったのです。今回はそのリベンジもあったのでしょう。今度は、宇津木監督から斎藤監督に代わったこともあって、2日間で3連投です。最後のオリンピックで見事に金メダルをとりました。上野は誰もが認める最速にして最高の投手となりました。
今回のオリンピックを見ていますと、女子の方が男子よりもしっかりしているように思います。また、金メダルをとる人とそこに行きつかない人との差を歴然と見た感があります。努力の仕方が違います。陸上は、400メートルリレーで棚ぼたの銅メダルをとりましたが、マラソン以外は、残念ながら世界には遠く及ばないようです。もっと参加するための記録を上げないと無駄なお金を浪費することになります。世界で通用しない記録しか持たないのにこうも多くの選手や役員を送る必要はありません。
 ところで、上野由岐子投手は、わたしと同じ福岡市の出身です。福岡は、芸能人は非常に多いのですが、スポーツ選手はあまりいません。福岡の誇りです。今は、ルネサス高崎勤務ですので、群馬ですが、引退後は、福岡に帰って後進の指導をして欲しいものです。久しぶりにスカッとしました。男子野球の監督以下に爪の垢を煎じて呑ませたいと思います。

写真:
8月21日、北京五輪ソフトボール日本代表は決勝で米国を下し、金メダルを獲得した(2008年 ロイター/Danny Moloshok)

2008年8月24日日曜日

男子110メートル障害の劉翔

 18日の男子110メートル障害予選で劉翔が走れませんでした。劉翔(25)は、前回のアテネ五輪で中国の陸上男子として初めて金メダルを獲得しました。3月に聖火が北京に到着したときには、胡錦濤国家主席からトーチを受け取り、中国国内の第1聖火ランナーの栄誉を担いました。昨年の年収は、1億6300万元(約26億円)で、有名人長者番付で堂々3位の大金持ちにのしあがりました。18日のネットでは、「逃げ足も速い」、「走って負けたらCMが減る。棄権ならば莫大な広告収入に影響がない」、「中国人には似つかわしくない弱い人間」など辛辣な書き込みが並びました。劉翔の金メダルが期待された110メートル決勝の21日は、ダフ屋の格好の対象となり、入場券は正規の25倍になっていました。しかし、劉翔が出場しなくなって、2500元(約4万円)で入手したものが100元(約1600円)にも暴落しました。
 かれは、今年の7月のニューヨークのリーボック・グランプリレースに行きましたが、結局、ここでも走っていません。6、7年前に痛めた右足かかとの負傷が再発したそうです。かれは北京の予選レースの前の17日に自らのホームページにも右足アキレス腱を痛めていることを告白していました。しかし、出ないわけにはいかなかったのでしょう。
 国民からの非難が、これより大きくなることを恐れたのか、習近平副主席が見舞いの電報を送ったり、新華社通信も「劉翔は人であって神ではない」と理解を訴えています。
 野口みずき、土佐礼子といい、中国の劉翔といい、練習と体調管理の難しさ、大事さを痛感します。これと比べて、北島康介の大会にピークを持ってくる調整の素晴らしさをいまさらのように感心します。2大会連続ですから、けっしてまぐれではありません。

Photo:
男子110メートル障害1次予選で、スタート前に足を押さえる劉翔。この後棄権、退場した=国家体育場(共同)

2008年8月23日土曜日

男子レスリング

 男子フリースタイル55キロ級で松永共広(28)が銀メダル、60キロ級で湯元健一(23)が銅メダルを獲得しました。日本が戦後、オリンピックに復帰したヘルシンキ五輪以来、男子レスリングはメダルを切らしたことがありません。先に行われたグレコローマンでは、メダルをとれていませんでしたので、プレッシャーも大きかったと思いますが、決勝で負けはしたものの堂々の銀メダルです。
 しかし、フリースタイルというのは、乱暴な競技です。松永の顔は傷だらけです。耳も切れて血が出ていました。目も大きく腫れあがっていました。フォールされないように相手の耳を力いっぱいひっぱたり目に指を入れるのでしょう。こういうことに対して反則はとらないのかも分かりません。
ところで、こういうレスリングの選手は引退するとどうするのでしょう。プロレスも人気はありませんし、格闘技に進むには、体が大きくありません。指導者といってもすでにたくさんいます。ひとごとですが、ついつい心配になります。企業に入って、営業などをやらせると粘りも体力もあっていいのかも分かりません。

2008年8月22日金曜日

日本の若きアスリート

 北京オリンピックで初めて知った若いアスリートがいます。フェンシング男子フルーレの太田雄貴(22)と体操の男子個人総合の内村航平(19)です。共に銀メダルでした。
フェンシングは、剣の先が当たるとランプが点灯するという見た目に分かりやすい競技です。柔道のように審判に影響されることもありません。日本の剣道のように審判もいないように思います。西洋の騎士、貴族を彷彿させます。怪傑ゾロのように格好いいので、もっと若い人がやってもいいのになと思っていましたら、出て来ました。なかなかの好青年です。マスコミにチヤホヤされずにもっともっと精進して、次のロンドンでは金メダルをとり、いい指導者に育ってほしいものです。これからも注目し、声援したいと思います。
 そして体操の内村航平。あん馬で2回も落ちました。このときに森泉コーチに「アテネでボール・ハム(米国)が跳馬でミスしても優勝した。あきらめるな」と耳打ちされ、リトライしました。普通であれば、あとはガタガタになるところですが、これから盛り返し銀メダルです。おかあさんの「銀は金よりもいいと書く」というのもよかったですね。ただし、銀の金の右へんは、良とは書かないのですが。体操は両親の指導で3歳から始めたのですが、学校の体育の成績は3だったそうです。球技は苦手です。面白いですね。個人総合でのメダルは、27年ぶりでした。こういう選手が、どんどん出てほしいものです。野球やサッカーに浮かれることなく、体操の美しさ、力強さを目指す人が増えることを願います。今後が非常に楽しみです。

2008年8月21日木曜日

鈴木桂冶と柴田亜衣

 アテネ五輪の金メダリストが北京でも金メダルをとる人が多い中で、この二人の結果は、がっかりでした。鈴木桂冶は柔道の100キロ級で1回戦で1本負けし、敗者復活戦でも1本負けです。1回戦でブルーの柔道着に無精ひげを生やして出てきたときには、ひどく貧相に見えました。やつれても見えました。強そうに見えませんでした。そうすると、開始して、すぐに両足をとられて1本負けです。体をひねることもできませんでした。アテネの井上康生といい、北京の鈴木桂冶といい、柔道で日本の選手団の主将になるといい成績を残せないようです。なぜでしょう。100キロ超級の石井は若いのに実に堂々としていました。世代交代が、否応なく進んでいるようです。
 そして、女子水泳の柴田亜衣。アテネで800メートル自由形で金メダルをとったときには、スカッとしたものです。北京では、400メートル、800メートルに出て、いずれも決勝にも残れず、自己記録にも大きく及びませんでした。彼女はスポーツ用品メーカーのデサントの社員です。最後までスピード社のレーザーレーサーを着ないと言っていましたが、北京では着たのでしょうか。どこにも報道されていません。あの北島康介もレーザーレーサーは着ないと言っていましたが、試みに着て、いい記録が出ると、あとはレーザーレーサーに替えていました。彼女の愛社精神は、分かりますが、その前に日本代表です。デサントの社員ということは忘れてレーザーレーサーを着て、いい成績を残すべきだったでしょう。そうして、レーザーレーサーのいい面、デサント水着の良くない点を比較して、改善させるべきです。柴田亜衣には、次のロンドンはありません。後悔先に立たずです。デサントの水着担当社員に柴田の好きな男性がいたのかなと下種の勘ぐりをしてしまいます。

2008年8月20日水曜日

女子マラソン

 女子マラソンは、まったくの期待はずれに終わりました。野口みずきは、早々と出場辞退し、土佐礼子は途中で棄権。中村友梨香は13位。バルセロナで有森裕子が銀、アトランタで有森が銅、シドニーで高橋尚子が金、続いてアテネで野口みずきが金、そしてこの北京はメダルなし。中村の力不足はどうしようもなかったにしろ、陸連、JOCはなぜ早々と補欠選手の森本友(大阪国際マラソン2位)の選手登録を解除したのでしょうか。森本は、北京に行ける状態ではなかったようですが、それなら別の選手をエントリーしておかなかったのでしょうか。レースの前日の監督会議まで変更は可能だったのです。土佐礼子にしても右外反母趾がひどい状態であれば、なぜ早くに出場できない旨、申し出なかったのか。彼女が登録抹消されると夫の村井啓一コーチも北京に行けないためにともかく走ろうと思ったのでしょうが、見ていたマラソンファンはがっかりです。高橋尚子が言うように人に“どきどき、わくわく”させてくれねばなりませんが、スタート当初からがっかりです。
 陸連の沢木氏などは、丸坊主にしてもいいくらいのミスでしょう。結果云々を言っているのではなく、野口の怪我は、早くに分かっていたわけですし、土佐礼子もそうでしょう。福士加代子などは、土佐礼子の外反母趾を見て、とても走れるような状態ではなかったと言っていました。それなら、早くに高橋尚子などに出場の準備をさせておけば、結果が芳しくなかったとしても観衆は納得できました。   陸連が許せないのは、代表は3人しか出せないのに選考レースが4つあることです。主催者から協賛金として1億円が出るために3レースにすることができないのです。金につられて悲しいかぎりです。陸連幹部は、オリンピックの始まる前に女子マラソンとハンマー投げの室伏広治の二つの金メダルは確実と公言していましたが、どちらも無残な結果に終わりました。陸連幹部、高野進監督、沢木氏などは、役職を辞して、後進に道を譲るべきでしょう。それにしても、ルーマニアのトメスクの強かったこと。最初から独走でした。

2008年8月19日火曜日

開会式余話

 開会式でかわいい少女が革命歌曲「歌唱祖国」を歌いましたが、これは林妙可ちゃんで、世界を魅了しました。「微笑の天使」と大きく取り上げられましたが、あのパフォーマンスは、実は「口パク」だったそうです。開会式の音楽担当の陳其鋼監督が認めたものです。実際は、北京大学付属小学校1年の楊沛宣ちゃんが歌っていましたが、沛宣ちゃんは「歯並びが悪い」ためにルックスが完璧な妙可ちゃんを舞台に出すことにしたそうです。
 ついで、北京五輪組織委員会が「中国の56民族を代表する」と紹介された子供の多くは、実際には各少数民族の衣裳を着ていただけの漢民族だったことが分かりました。開会式当日に配布された資料には、子供たちは「中国の56民族からの56人」と明記されていました。中国は、人口の92%が漢民族です。少数民族としては、チワン族(約1620万人)、回族(約980万人)、朝鮮族(約190万人)などがいます。開会式では、その子供たちが、中国国旗をもって入場し、民族が融和していることを演出していました。
また、世界中に放映された花火による“巨人”の足形が合成映像だったことも分かりました。
わたしは、これらのことは、とくに目くじらを立てることもないように思います。組織委が言っているように「たいしたことではない」という程度のものでしょう。歌も非常にきれいで、ほんとは歌った沛宣ちゃんに会いたいとも思います。歯並びが多少悪い方が愛嬌があります。歯並びを矯正するともっときれいな声になるでしょう。
しかし、北京オリンピックも、これまでのところ、大きな支障もなく、事前に予想されたようなことも起こっていません。アジアの一員として、世界の一員として、素直に喜んであげるべきでしょう。

2008年8月18日月曜日

北島康介

 100、200平泳ぎで北島康介が金メダルをとりました。このときばかりは、北京オリンピックに行かずに、この瞬間を見れなかったことを残念に思いました。正直、アテネオリンピックまでの北島は、好きではありませんでした。少し水泳がうまいだけで、大きな顔をしているなという感じもし、軽薄な男にも見えました。
 この4年間は、かれにいい経験と試練を与えたようです。200メートルの決勝の後のインタビューで、「この舞台を夢見てやってきた。自分一人ではここまでは来られなかった。この喜びをみなさんと分かち合いたい」と話していました。
 かれが、次のロンドンまで続けるかどうか、分かりませんし、本人も引退をいつ切り出すのか考えているのでしょう。指導者の道を選んでもいい指導者になるものと思います。水泳は、大きな体と筋肉の力で、ぐいぐい引っ張っていく選手が多い中で、北島の泳ぎは違っていました。非常に理論的で、しかも芸術的にきれいでした。50メートルごとのストロークは、14-14-15-16で、計61回でした。1ストロークで3.278メートル進んでいるわけです。ゆっくり泳いでいるように見えました。横で泳いでいる選手と比べても平泳ぎに関しての完成度が違うように感じました。かれは、これからスポーツをめざす若いアスリートに希望を与えたことでしょう。そして、われわれ国民にも少しだけ鼻を高くさせてくれました。

2008年8月17日日曜日

マイケル・フェルプス(Michael Phelps)

 マイケル・フェルプス(米国)が8月16日の100メートルを制して、7冠を達成しました。スタートでは出遅れ、50メートルでは7位でした。カビッチをとらえたのは、ゴール寸前でした。指先の差でした。時間にして、0秒01でした。
2004年のアテネオリンピックでも高らかに8冠宣言をしましたが、マーク・スピッツの7冠を破ることができず、6冠に終わりました。今回は、残るは17日の男子400メートルメドレーリレーだけです。かれは、16日の100メートルバタフライ以外は、世界新記録を樹立しています。疲労が極限に達しているので、これが心配です。ストレッチに時間を割き、マッサージを日に2度受けるそうです。午後10時には、就寝して、昼寝もとるそうです。
 かれは、1985年6月30日生まれの23歳です。身長193センチ。体重88キロで、北島康介と比べると相当に体格差がありますが、個人メドレーでは平泳ぎを泳ぎますが、単一の種目では出ないようです。7冠を達成したマーク・スピッツは100メートル自由形で優勝しています。フェルプスは、この種目は泳ぎません。逆にスピッツは、個人メドレーには出ていません。平泳ぎや背泳ぎが得意でなかったのかも分かりません。
 フェルプスは、2004年のアテネのあとは、腰を痛めたりして調子はよくなかったようです。しかし、2007年になると、好調でメルボルンの世界水泳で、大会史上初となる7冠(個人種目5冠・リレー種目2冠)を達成し、5つの世界記録も更新しました。4×100mメドレーリレーの予選でイアン・クロッカーが引継違反をしてアメリカチームが失格となり、競泳の国際大会史上初となる8冠は達成できませんでした
 フェルプスは、アテネで、金メダルを6個、銅メダルを2個、そして北京で現在7個獲得しています。日本選手団が、束になってもかないません。17日のメドレーリレーが楽しみです。

2008年8月16日土曜日

中国独禁法施行

 8月1日に中国で独禁法が施行されました。1社で二分の一以上、2社であれば三分の二以上、3社であれば四分の三以上であれば、独禁法に抵触します。しかし、細かいことは決まっていませんし、どの官庁が取り扱うかも決まっていません。とりあえずは、国務院が扱うことになっています。
中国が、独禁法を制定したのは、WTOの中で「非市場経済国」待遇の扱いを受けており、この現状を変えるのが困難なために、その撤廃を国際社会に求めるためにも独禁法の制定が不可欠と判断したものです。この独禁法の柱は四つで、1つは「カルテルの禁止」、2つ目は「市場支配的な地位の乱用禁止」、3つ目は「企業の合併・買収の事前審査」、4つ目は「行政権力の乱用による競争の妨害、制限禁止」です。
 制裁金の金額について、中国独禁法の第七章に記載されており、いくつかのパタンがあります。カルテルおよび市場支配的な地位を乱用した場合、前年度の売り上げの1%以上10%以下罰されます。この独禁法は、必ずしも不安を覚える必要もなく、懸念されれば、しかるべきところに相談されればいいと思います。しかるべき相談料を払って。日本企業は、こういう相談も好意にすがろうとするのでよくありません。「いくら名医の薬でもただの薬は効かない」と云われます。油断していますと、ある日、詳細が決まっているというのが、中国ですので、対象になりそうな場合は、十分な注意が必要です。ある日、巨額の制裁金を払わされないように。

2008年8月15日金曜日

私大の47%が定員割れ

 少子化の影響は、早くも大学に現れて来ました。今春の入学者数が定員を下回った私立4年制大学が、47.1%の266校に達したことが分かりました。前年度よりも7.4ポイント(44校)増え、過去の記録を大幅に更新しました。さらに定員の50%を下回る危機的な大学が12校増え、29校にのぼっています。50%を割ると補助金が出なくなります。とくに地方の小規模大学は深刻なようです。
 18歳人口は124万人と前年度よりも6万人減ったのに私立4年制大学は565校で6校増加。定員が800人以上の学生数の多い大規模大学への人気集中も進んでいます。逆に800人未満の大学の入学者数は減少しています。「定員充足率」は、東京、南関東、京都、大阪、近畿が100%を越していますが、その他の地域は100%を割っています。首都圏大規模大学が地方の受験生の囲い込みをやったために「地方よりも大都市部」、「小規模校よりも大規模校」と二極化が進んでいます。私立短大の場合は、さらに深刻で定員割れが67.5%に達しました。学生数が減ると共に教職員も減らさないといけないでしょうが、教える側の質を上げてほしいものです。このままいくと教育よりは経営で、採算を合わせるためには何でもありの経営になりそうな気がします。わたしの学生時代とは、ずいぶん変わったのでしょうが、私立大学は、休みが非常に多かったように記憶しています。アメリカのような制度に出来ないのでしょうか。オハイオ大学に泊まった時に夜遅くまで学内で真剣に勉強している学生を見て日本との違いに愕然としました。もっと勉強させる大学にしたいものです。アルバイトの多くが大学生では、教育に疑問を持ちます。私立大学は、経営も大変でしょうが、どの大学も創立のときの教えは、いずれも立派なものだったはずです。いつから変質したのでしょうか。大学にもふたたび理念が必要になっているように思います。

2008年8月14日木曜日

女子バトミントン

 小椋・潮田組は、1回戦はかろうじて勝ったものの準々決勝では、中国の杜婧・于洋組に21-8,21-5で格の違いを見せつけられて、終わってしまいました。末綱・前田組は世界一と言われた楊維・張潔雯組と勝ちましたが、楊維・張潔雯組はアテネがピークで、その後、二人のうちひとりは引退していました。それが、昨年の世界選手権で、間違ってエントリーされ、優勝してしまい、オリンピックにも出ざるを得なくなってしまったそうです。したがって、小椋・潮田組が負けた杜婧・于洋組の方が、末綱・前田組が勝った楊維・張潔雯組よりも、今の実力は上なのです。したがって、末綱・前田組はおごらずに向かっていきメダルをとってほしいものです。
 小椋・潮田組は、マスコミに騒がれすぎたのでしょう。1回戦は、かろうじて勝ちましたが、凡ミスも多く、メダルをとるには、力不足の感じでした。美人のふたりですので、マスコミがほっておかないでしょうから、今後が心配です。

写真:女子ダブルス準々決勝で中国ペアに完敗し、すっきりした表情で引き揚げる小椋(右)、潮田の両選手=北京工大体育館(共同)

2008年8月13日水曜日

北京五輪の開会式

 開会式をずっと見ていました。NHKが中継していました。
 視聴率は北京は98%、中国平均は68.8%、日本国内の平均視聴率は37.3%(瞬間最高は48.2%)で、東京(61.2%)、ロサンゼルス(47.9%)、ミュンヘン(40.6%)に次いで歴代4位の高視聴率となった。中国の人の喜びが伝わってきました。すごい量の花火を打ち上げていましたので、テロ集団が紛れ込んでいたら大変だと思ったりしましたが、先のブログで書きましたように北京でのテロ活動は不可能です。したがって、安心です。日本選手団の中では、福原愛ちゃんの笑顔が素敵でした。きっと活躍してくれるでしょう。入場の順番でギリシャの次からは、その国の漢字表記の一文字目の画数の少ない順番とアナウンサーが話していました。ギリシャの次がギニアで、文字は「几」という説明をしていましたが、トルコ以下はどういう文字になるのかを紹介しませんでした。また、点火式の最終走者「李寧」のことしりませんでした。NHKの青山アナウンサーたちの不勉強さが出た感じです。しっかり準備をしてほしかったものです。
 開会式の演出について、これを担当した映画監督の張芸謀氏は、「完全な成功を収めることができた」と自画自賛をしていました。しかし、時間が長く、選手は疲れたことと思います。入場行進はまるで閉会式のようなだらだら行進でした。スポーツ選手の入場式という感じではありません。年寄りの散歩のような感じでした。今のお年寄りは、もっとしっかり歩きます。行進で流される曲にもよるのでしょうが、もう少しは、スポーツの最大の祭典にふさわしい入場行進であってほしかったと思います。
 最終走者の李寧氏は、1984年の体操の種目別で金メダルをとった選手でした。このために3ヶ月間、トレーニングをしたようです。空中に釣り上げられていながら、走っているように見せねばなりません。相当痩せたそうです。かれは、世界4位のスポーツ用品メーカー“李寧”ブランドのオーナーです。今回、中国の用品入札を落札したのは、“李寧”ではなく、ドイツの“アディダス”でした。残念ながら、日本のスポーツ用品メーカーは、李寧の風下に立っています。李寧ブランドは、ナイキのデザインを逆にしたへの字形をしているので、李寧がナイキのデザインをパクったのかと思っていましたら(結構、そう言う人が日本人には、多いのですが)、このデザインは、ナイキのブランドよりも早かったそうです。李寧のピンイン「Lining」の「L」をとったデザインです。
 日本のスポーツ用品メーカーは、水着はスピード社に完敗でした。日本のスポーツ用品メーカーは、世界でも結構いい位置にあるのかと思っていましたら、そうでもないことが、このオリンピックで分かりました。どうやら携帯端末と同じ構図を見る思いです。日本から出ていって勝負しないと生き残りは難しいでしょう。
 演出では、中国の発明といわれる紙、印刷機、羅針盤などを巻物風で紹介していました。演者たちのシャツにLEDが埋め込んであり、これがいろいろの色を発光させ、これまでにない演出といえます。巻物は、映画のスクリーンを思わせました。映画監督の発想です。
 また、表現の仕方は、張監督得意の秦の時代を思わせる感じでした。兵馬俑の兵を模した感じでもありました。演者の多くは、人民解放軍の兵で、一糸乱れぬ動きは、さすがでした。点数をつけると及第点ですが、座ってみる映画でもこの時間は長すぎます。メリハリが少しなかったようにも思います。
 開会式に使った装置は、陸上競技が始まる前に撤去しなければなりません。これもなかなかの作業だそうです。24日の最終日まで楽しみたいものです。果たして日本は、何個の金メダルをとるのでしょう。
写真は、Wikipediaよりお借りしました。

2008年8月12日火曜日

シャープ、初の減収

 シャープの平成20年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比6%減の7478億円、営業利益は13.8%減の364億円で、4~6月期では、ともに四半期決算の開示を始めた平成14年度以来初めて前年を割りました。もっとも大きな理由は、携帯電話各社が始めた割賦販売の普及で端末価格が上昇したために消費者の買い替えサイクルが長くなり、携帯端末の販売が低迷したためです。AV・通信機器部門の営業利益は、前年度の3分の1強に落ち込みました。携帯端末の販売台数は前年同期比39%減の299万台、販売金額も38.1%減の1290億円と大きく減少しました。濱野副社長は「前年の4~6期は、業界全体が前年並みの中、シャープは8割増となり、あまりに良すぎたこともあった」と述べています。液晶テレビも販売台数は32%増の205万台でしたが、販売金額は3.8%増の1762億円にとどまっています。
 シャープと松下電産の株価を比較しますと、8月5日付けで、シャープが1387円、松下電産が2315円で、大きな差がついています。一時は、シャープの方が上でした。
 この大きな理由は、液晶の今後の価格が、当初見込んでいた金額を大幅に割り込み始めたからでしょう。台湾の液晶パネルメーカーは、早くに減産に踏み切っています。来年、6000億円を投資したといわれる堺工場が稼働します。液晶のみでは危ういというので、太陽電池工場を併設しています。これにも3000億円を投じたということです。こういう一極集中投資は、いいときは非常に景気がよく見えて、株価も上がるのですが、ひとつ懸念が見えますと、極端に下がります。今のシャープは、高株価政策をとらないと、海外資本に食べられる危険性があります。このためには、液晶テレビはアメリカ以外の中国、ロシア、それにユーロ高のヨーロッパで伸ばすべきです。携帯端末は、日本は伸びません。わたしは、今年は、昨年比25~30%減になると予測しています。したがって、今回の39%減は少し減り方が大きいのですが、同じように減少する携帯端末メーカーが増えます。この難を回避するには海外を伸ばさなければなりませんが、商品企画面で問題があります。早急に手を打たないと、再び中国から撤退ということになりかねません。当社の中国通信情報86刊にはこのことについて触れています。いずれにしろ、早急な修正が必要です。

2008年8月11日月曜日

リムジンバス

 大阪と東京の行き来には、最近、新幹線を使わず、飛行機を使っています。
 これには、理由が二つあって、ひとつは安全チエックがあることです。こう物騒な時代になると、安全チエックをしない新幹線は心配です。そして、もうひとつがリムジンバスです。これが、結構便利なのです。わたしの自宅の近くにリムジンバスの乗り場があり、40分ほどで、伊丹空港に着きます。リムジンバスがないと、鉄道を乗り継がなければなりません。上りはエスカレータがあるのですが、下りはないところが多く、階段をスーツケースを持って下らねばなりません。東京の営団地下鉄は、エスカレータのないところも多く、結構苦労します。リムジンバスは、スーツケースをトランクルームに入れてくれます。やってくれないのが、京浜急行バスです。時に新横浜から羽田空港までは、京浜急行バスですが、運転手がスーツケースをトランクルームに入れてくれないのです。そして、扉も客に閉じさせます。羽田空港に着いても、運転手は何もしません。トランクルームを開けるのも客です。この作業は、結構危ないと思うのですが、京浜急行バスは組合が強いのでしょうか。このサービスの悪さは、最低です。その他のバス会社は、スーツケースをトランクルームへの出し入れは、雨が降っていてもやってくれます。このサービスの差は、どこにあるのか、運悪く京浜急行バスに乗ると、しばらく考えてしまいます。国土交通省も京浜急行バスのこういう状況を知っているのでしょうか。こういうバスは、乗らないことでしょう。
 しかし、ほかのバス会社のサービスを知らないために京浜急行バスの客は何も言わないのでしょうか。何か、日本の縮図を見る思いです。

2008年8月10日日曜日

献氷

奈良市には氷室神社というのがあります。大仏殿のすぐ近くです。道路を挟んで、国立奈良博物館があります。樹齢400年の枝垂桜は有名で、奈良で一番に開花します。『氷の神』という珍しい神を祀った社です。天理市福住町にも氷室神社があります。仁徳天皇の62年に「額田大中彦皇子が、都祁(天理市福住町近辺の呼称)で猟をされた時に、野中に氷室を見つけ、都祁の稲置大山主命に尋ねたところ、『これは氷室といい、土を深く掘って、茅など敷きつめ、氷をその上に置き、その上を草で覆っておくと氷は夏になっても溶けません。暑いころ酒にひたして飲用するものです』と答えました。夏にオンザロックとは、粋なものです。皇子はその氷を持ち帰って天皇に献じたところ、天皇は歓喜せられました。これ以後、冬期に氷を貯蔵し、春以降に皇室へ献上するようになったそうです。奈良時代、長屋王に氷が送られたという木簡も出土しています。
 7月23日に天理市福住町の市民グループが古代に則り地元の復元氷室から奈良県庁までを時代衣装姿で荷車に乗せて氷を運びました。距離は、おおよそ17キロですが、山道ですので、結構大変です。今年2月に約3トンの氷をこの復元氷室に貯蔵し、7月21日に取り出したときには、989キロと約三分の一に減っていました。そして、7月23日、約30キロの氷2個をむしろで包み、厳しい暑さの中、運びました。朝5時に出発して、奈良県庁まで約5時間かかりました。
 いい時代に生まれたものです。いつでも氷が手に入ります。古代を偲んで、清酒をロックで飲むとしましょう。

2008年8月9日土曜日

イリジウム

 夜空を見上げると、イリジウムの衛星が見えるそうです。イリジウムとは、衛星携帯電話で、以前にモトローラと京セラが進めていたものです。南極や北極、海洋などでも使える携帯電話です。この衛星は、今でも活躍しています。イリジウム用の衛星は、反射率の高い平面アンテナを装備していますので、太陽の光を反射し、あの金星よりも明るく数秒程度光ることがあるそうです。これは「イリジウムフレア」と呼ばれています。インターネットでは、いつ、どこで、この現象が見えるかという予報も出ています。イリジウムは、鳴り物入りで進められましたが、あえなく挫折しました。
 産経新聞では、イリジウム用の衛星を撮影していました。20mm、f1.8のレンズを使い、ISO800のフィルムを用い、45秒間露光で撮っていました。挑戦したいと思います。

2008年8月8日金曜日

新生児の親の30人に1人が外国人

 平成18年に国内で生まれた新生児約110万人のうち、親の一方が外国籍の子が3万5651人で、新生児の3.2%で、ほぼ30人に1人であることが、厚生労働省の調査で分かりました。父親が外国人が、約1万9000人、母親が外国人が、約2万6000人。これらのうち両親とも外国人は約9000人でした。
父の外国籍で多いのは韓国・朝鮮(4300人)、中国(3500人)、ブラジル(2400人)の順でした。母は、中国(6800人)、フィリピン(6300人)、韓国・朝鮮(4400人)となっています。フィリピンとタイ人の母親は、夫が日本人の割合が高く、それぞれ80%,79%になっています。法務省は、この2カ国の女性の入国を抑えているよう気がします。
結婚を見ますと、平成18年の結婚の中で6.6%の約4万9000組は、少なくとも片方が外国籍でした。東京23区、大阪市、名古屋市に限れば、10%を超えました。このうち、夫が日本人、妻が外国人という組み合わせが約3万6000組と圧倒的に多くなっています。日本男性は、外国の女性にもてるようです。その分、日本の女性は、適齢期の男性を少なくしているともいえます。妻の国籍は中国、フィリピンがそれぞれ3分の1ずつで、6分の1が韓国・朝鮮で、以下タイ、ブラジル、米国と続きます。ヨーロッパ系は少ないようです。
 外国人との結婚が、これほど多いとは思いませんでした。在日外国人の定着が浸透し始めたようです。労働力の面からもさらに国際化が必要でしょう。

2008年8月7日木曜日

GM無配転落

 GMが86年ぶりに無配転落になりました。これは、投資家に衝撃を与えたようです。株は上がったり下がったりしますが、配当を勘定に入れると米国債や純金を大幅に上回るリターンが得られるというのが、株式投資の基本理念です。その配当がなくなれば、株価の上がり下がりだけのリスキーな投資ということになり、一般投資家は、ますます足が遠のきます。ガソリン高による大型車離れがGMを追い詰めました。資金繰りも非常に悪くなり、アルフレッド・スローン以来の配当重視の伝統を放棄せざるを得なくなりました。配当政策の変更は、重大な危機のシグナルです。2000年末のITバブルがそうでした。このときも、あのAT&Tですら、減配し、それから坂道をころがり落ちました。
 フォードも再び赤字です。ガソリン価格の高騰や景気の急減速によって、4―6月86億6700万ドル(約9340憶円)もの最終損失となりました。今年の後半も厳しい状況が続くようです。今年は、世界初の量産自動車のT型フォードが出て記念すべき100年です。この記念すべき年を輝かしく飾れないようです。
 フランスのルノーも欧州経済が悪化の兆しがあるためにこれに対応すべく5000人の削減を図ります。上半期の決算は、増収増益にあったにもかかわらずです。じわじわと世界不況が忍び寄って来ている感があります。こういうときに我が国の政治家は、ノー天気です。次の選挙では、これら無能の政治家は、退場願いましょう。

2008年8月6日水曜日

相次ぐTBS青木アナの「不倫報道」

TBSの“ゆうこりん”ことアイドルアナの青木裕子(25)が、「不倫疑惑」を取りざたされ、辞表を提出したということです。こういう話題は、どうでもいいようなものですが、フジのキムタクといわれる渡辺和洋アナといい、テレビによく出る人気アナがこうも不倫報道されるのは、どうかと思います。相手が、デイレクターとか製作会社社長とかアナウンサーとか、手近なところですませるのもどうでしょうか。週刊誌やスポーツ紙などが、青木アナの不倫を書きたてていますが、本人は「プライベート」を理由にコメントを拒んでいます。野球選手との「不倫」が報じられた山本モナ(32)はテレビ局に抗議が相次ぎ、キャスター降板を余儀なくされました。しかし、青木アナについては降板を求める意見は「全くない」そうです。この差は、何なのでしょうか。作家の麻生千晶さんは、「その程度の女子アナってことなんじゃないでしょうか。それに比べれば、モナさんのほうがはるかにビッグだったということでしょう」と指摘しています。TBSも咎めだてするよりは、この騒動を放置するだろうとの見方です。
青木アナは、「ミス慶応」で、2005年にTBS入社。172.5センチの長身と美貌でたちまち看板アナとなり、現在6本のレギュラーを持っています。入社1年目の2006年に「サンジャポ」の年上ディレクターと不倫報道され、男性は番組を下されました。2007年には、同じ「サンジャポ」の年下ディレクターとの交際が報じられました。今年の6月には写真誌にも報じられています。こっそり続けていたようです。
2008年8月3日に、TBS系の「サンデージャポン」に生出演した際、アナウンサーを続けていくことについて上司と相談していたことを明らかにしたものの、これからもTBSのアナウンサーを続けると述べました。この中で青木アナは、「今回いろんなことが理由として挙げられているみたいなんですけども、なんで、そんなことが何でこう書かれているのかということについては、私もよくわからないというのが、じ・・・っさいのところで・‥」と、しどろもどろでした。そして、結局、コメントを控えると発言しました。
今回の相手について、2008年8月4日発売の「週刊現代」(8月16日号)では、30代後半の「フリーの敏腕ディレクターSさん」との「不倫」疑惑を報じています。同誌は、TBS関係者の証言として、「Sさんの奥さんがTBS側に怒鳴り込んで、TBS側が事情を聞くために青木アナを呼んだところ、青木アナが逆ギレして辞表を提出した」などとするコメントを紹介しています。日刊現代(8月4日)では、「相手のS氏は、細面のワイルドな印象の男性。妻と小さい娘さんがいて、都内の高級住宅地に住んでいます。青木とは今春、番組内で知り合い、関係ができたようです。年下ディレクターとのデートもキャッチされており、このS氏とも交際中ともなります。S氏の妻の父親は、元大企業の社長で、この会社はTBSにCMを出している“お得意さま”とも云われており、青木は会社に迷惑をかけたくないので退社を決めた」と記載していました。
テレビ業界の不倫は、職業病でしょうか。昔、ヨーロッパには、貞操帯というのがあったそうですが、この人たちにも必要かも分かりません。

2008年8月5日火曜日

芥川賞に中国人の楊逸さん

 第139回芥川賞に中国人の楊逸(ヤンイー)氏(44)の「時が滲む朝」が選ばれました。中国人で初受賞ですし、日本語を母国語としない非日本語圏の作家が受賞したのも初めてです。一部では、北京オリンピックもあるので、その祝いでもあるだろうという人もいます。選考委員の一人で、東京都知事の石原慎太郎氏は、18日の定例会見で記者の質問に答え、「日本語としてはかなりなめらかになった」としたものの、「近代化を目指す中国の大学生が政治の合理化、透明化などを唱え、天安門事件で挫折したのは人生にとって深刻な問題。受賞作にはそういう人生の主題は書かれておらず、要するにただの風俗小説だ」と述べました。石原知事は前回、楊氏が「ワンちゃん」で初めて候補となった際、「日本語としての文章が粗雑すぎる」と評していました。今回の選考会は、体調不良のため欠席しましたが、書面回答で「○×△では△しかつけなかった」と明らかにしました。
芥川賞は、純文学に与えられ、直木賞は大衆小説が対象になります。選考方法は、選考会で各委員が選評を述べた後、〇×△の3段階で評価を付けます。〇は支持で1点、△は消極的支持または保留で0.5点、×は不支持で0点です。全員の選評が出尽くしたところで、第1次集計に入ります。これを、十数回繰り返し、「選考委員の総意」を採ります。芥川賞の選考委員は、池澤夏樹、石原慎太郎、小川洋子、川上弘美、黒井千次、高樹のぶ子、宮本輝、村上龍、山田詠美の9人でした。信長の棺を書いた加藤廣氏は、純文学は純だけではダメで、純にして興、興にして純でなければならないと語っていました。
 今回選ばれた揚逸氏は、ハルピン出身です。留学生として来日し、日本語で文章を書くことさえ容易ではなく、受賞するまでの苦労は大変だったようです。揚逸氏の伯父さんは、横浜中華街で「華都飯店」を経営しているそうです。「華都飯店」は関帝廟通りと長安道が交差する地久門のそばにあり、四川料理の重慶飯店の向かい側です。北京料理で鍋もあります。中田横浜市長もよく行く店だそうです。

2008年8月4日月曜日

北京の交通対策とテロ対策

 北京の交通対策の徹底ぶりには、驚きます。長安街は、少し混んでいましたが、その他は、まったく渋滞というのがありませんでした。以前の渋滞を経験している人は驚かされます。北京政府は、どういう交通対策を行ったのでしょう。対策は、7月20日から始めました。これは、市民に慣れさせるためと空気をきれいにするという意図があります。奇数日には、奇数番号の車しか、乗れません。偶数日には、偶数番号の車です。タクシーやバスは、対象外です。乗れない日には、地下鉄やバスを使いなさいということです。自転車に乗る人が増えています。また、地方ナンバーの車は、北京に入れないようにしました。北京は、第2環状、第3環状、第4環状、第5環状と中心部を取り巻くように環状道路があるのですが、この第5環状の中には地方ナンバーの車は入れません。テレビカメラがいたるところに設置されています。これで、チエックされています。違反をすれば相当に重い罰金が科せられます。遵守しますと、3ヶ月間の車両使用税の免除があります。
 北京には、以前から自転車車線があったのですが、これまでは、有名無実になっていて、車が走っていましたが、これも徹底させています。車は走れません。このために自転車が増えています。再び自転車王国になりそうです。
 オリンピック車線というのも高速道路にはあります。一般道にあるかどうかは確認できませんでした。高速道路の最内側車線の一車線をオリンピック道路としましたが、当然のことながら、オリンピック前の今は、パトカー以外は何も走っていません。
 テロ対策については、オリンピック期間内は地方の人は北京に入れさせないようにしています。このために北京オリンピックツアーをあてこんだ旅行会社は、大打撃だそうです。多分、ホテルも大変でしょう。オリンピック目当てにホテルがたくさんできました。また、地方から出稼ぎに来ている都市戸籍を持たない人で、A,B,CランクのCランクの人は、強制的に田舎に帰省させられました。北京の人が車で地方に行き、北京市内に帰って来る場合には、40分ほどもかけて徹底的に車内を調べられます。
 新疆ウイグル人によるテロが騒がれていますが、北京ではまず起こせないでしょう。7月に雲南省のバスが狙われましたが、今回もテロを行うとすれば、警備の薄い地方都市です。北京は徹底して守っています。新疆ウイグル地区に派遣されていた軍人が、北京に帰され、私服でパトロールをしているということも聞きます。いずれにしろ怪しげな人は、北京に入れないようにしています。トラブルになるとすれば、アラブ系の観光客になりすました場合でしょう。安全チエックは非常に厳しくなるようです。北京オリンピックを観戦に行く人は、くれぐれも疑われないように髭を伸ばしたり、液体を持ち込まないようにしたり、十分な時間をみておかないと、安全チエックで時間がかかり過ぎて飛行機に乗り遅れるということもあるかもしれません。

2008年8月3日日曜日

北京空港で

 北京空港が、大きくなったことは、前回、述べました。改装になって2回目の北京でしたが、あらためて大きさに驚きます。これに比べますと、成田空港は地方空港にしか見えません。
 入国検査は、今回は外国人に6ゲート、中国人にも6ゲートが開いていました。入国検査を終えて、バッゲージをとるために無人運転のモノレールに乗りますが、この間の所要時間は3分30秒でした。中間駅も建設中です。このまま進むと、どれだけ離発着ができるようになるか分かりません。この北京オリンピックを境に東アジアのハブは完全に北京になります。海の港でもそうですが、日本の行政は、小さな港ばかりを作って、荷揚げ量などもベストテンに入った港がひとつもなくなりました。
 空港の床はぜいたくに大理石が張られています。ここで、問題があります。白い大理石はいいのですが、黒い大理石はよく反射します。ミニスカートなどであれば、完全に映ってしまいます。女性は、要注意です。
 さて、バッゲージをとって、税関検査で並んでいますと、わたしの前に舞の海がいました。相撲取りとしては、非常に小柄です。オリンピックには、相撲はありませんから、どこかのテレビ局の仕事で来ているのでしょう。その並んでいるところに、日本人が三人、割り込んできました。日頃は、中国人が並ばないことを日本人はよく文句を言うのですが、今は中国人も並んでいます。わたしは、舞の海がどうするか、見ていましたが、注意をしませんので、わたしが注意をしました。幸いにまずいと気がついたのでしょう、後ろの方に並んでくれました。舞の海は、少し顔を赤らめているような気がしました。芸能人も大変です。
 空港からのタクシーですが、今回は、契約の車も呼ばずにタクシーに乗ることにしました。驚きました。車内が非常にきれいです。シートカバーも洗いたてで真っ白です。長く中国に来ていますが、初めてでした。この点でも、日本は負けつつあるかも分かりません。テレビ局やコメンテータと呼ばれる職種の人たちが、中国の悪いところばかりを取り上げて流していますが、良くなっているところを認めないと自らの顔につばを吐くように思われます。わたしたちも負けないようにマナー向上に努めましょう。礼の国、日本です。極東に輝く国にしたいものです。
関連ブログ↓
http://yamaguchi-masumi.blogspot.com/2008/06/blog-post_26.html

2008年8月2日土曜日

自殺者

 こういう暗いことは、取り上げたくないのですが、現実を直視する意味で、とりあげました。「自殺実態白書2008」というものが公表されています。これによると、自殺に追い込まれるまでに、鬱病、家庭不和、負債など平均して4つの要因が連鎖しているそうです。最も多かった要因は「鬱病」で、続いて「家庭不和」、「負債」、「身体疾患」、「生活苦」、「職場」の順でした。年間自殺者は、平成10年から10年連続で3万人を超えています。この間に消失した生涯賃金は、計約22兆1200億円に上ると推計しています。
 自殺率が最も高かったのは、山梨で、ついで秋田、青森の順でした。自殺者数を発生地の警察署ごとにみると、もっとも多いのが、青木ヶ原樹海を抱える山梨県富士吉田署でした。やはりと思いますが、気持のいいものではありません。
 性別では、圧倒的に男性で71%でした。年代別に見ると、一番多かったのが、60歳以上で前年比8.9%増の1万2107人、次いで50歳代、40歳代の順です。死は急がなくとも万人に公平に訪れます。行政は、これらの原因を十分に分析して、自殺者数が減っていくように心豊かな国にしていってほしいものです。故丹波哲郎氏は、「自殺は絶対にだめだ、天国にはいけない」と言っていました。そういう人が、また必要かもわかりません。

2008年8月1日金曜日

何でモナちゃんだけ?

 フジテレビのFNS27時間テレビで山本モナの所属する事務所の社長である北野たけしと明石屋さんまが話している中で、さんまが山本モナは悪くないと言っていました。たしかにスポンサーは面白くないでしょう。安藤優子を下ろしてまで「サキヨミ」で山本モナを起用したのですから。しかし、過去を紐解くと、安藤優子しかり、小宮悦子しかり、森本毅郎しかり、不倫騒動を起こしましたが、降板していません。安藤優子はフジテレビの幹部と長年の不倫の末、一昨年、やっと結婚しました。小宮悦子も番組スタッフとマンションから手をつないで出てくるところを撮られています。森本は、1944年に8日間に4人の女性をホテルに引っ張り込んでいました。山本モナが降板したのに、相手の二岡は坊主頭にしたのみで一軍復帰しています。こう考えると、今回の山本モナの降板は、何だったのでしょう。北野事務所が異常反応をしたとしか思えません。それでは、なぜ異常反応をしたのか。いろいろ下種の勘繰りができますね。