2008年7月31日木曜日

ゲイツ氏、禁煙運動に多額の寄付

 マイクロソフトの創業者のビル・ゲイツ氏は、発展途上国の禁煙運動に1億2500万ドル(約135億円)を寄付しました。ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏が進める禁煙運動に参画します。同市長は、私財からビル・ゲイツ氏の2倍の2億5000万ドル(約270 億円)を拠出しました。この資金によって、開発途上国の喫煙者の禁煙支援やたばこ税の増税運動、非喫煙者の保護などの活動を支援するということです。開発途上国といわず、日本でもやってほしいものです。しかし、アメリカのビジネスの成功者というのは、利益の社会還元をやろうとします。ビル・ゲイツ氏は、メリンダ夫人の運営する財団での慈善活動に活動の中心を移すそうです。教育の差でしょうか。

2008年7月30日水曜日

真夏到来

 今年の夏は、例年になく暑いように思います。夕立も来ません。大手水着メーカー「三愛」の水着ショーが、東京都豊島区の池袋サンシャインシティ噴水広場で開かれました。同社キャンペーンガールの木下優樹菜さん(19)ら6人の「水着のオールスター」が集合、最新ビキニで競演しました。ビデオなどの赤外線撮影でも透けない機能を持つ旭化成の新素材「サンプレイ iR」で作られた水着は、盗撮防止対策にも有効なようです。とはいえ、世の殿方にとっては、平凡な感じではないでしょうか。今や、女性用のふんどしが流行る中、これらの水着は、実用性を狙ったといえます。たしかにブラジルやイタリアの新作水着のファッションショーなどは、相当にきわどいものもありますが、実際には、着て行けないでしょう。また、元教員などが痴漢にならないようにこのあたりで抑えるのが無難でしょうか。

2008年7月29日火曜日

世界景気天気図

 日本経済研究センターは、7月23日、世界の景気天気図を発表しました。5月のデータでは、世界の景気は、「嵐」になっています。4月が「雨」でしたから、一段階悪くなっています。これは、アメリカの不振とEUの生産の大幅鈍化に起因します。日本は、「雨」寸前の「曇り」でした。アメリカ、EUは「嵐」で、アジア、BRIC’sは「薄日」です。これは、日経センターが算出する指数をもとに主要国の景況感を「晴れ」、「薄日」、「曇り」、「雨」、「嵐」の五段階で示したものです。指数は生産、輸入、商業販売額の三指標の前年比の変化率を1996~2005年の平均変化率と比べ偏差値化して算出したものです。アメリカ、EUは悪くなる方向にあります。日本も辛うじて「曇り」で止めましたが、もうじき「雨」です。これに原油高、原材料高、ドル安が絡んでくると世界の景気は変調を来たす危険性が高い。政府に任せられないので、各企業は自助努力で、戦略を立案し、被害を最小限に止める必要がある。今こそ、企業は長期戦略が必要である。

2008年7月28日月曜日

iPhone 3G(続)

 7月15日のブログで予測したようにiPhone 3Gの売れ行きが、急激に落ちているようです。7月24日の日経によると、14日~20日の実績では、16Gバイトモデルが8位、8Gバイトモデルが37位になっています。シャープのSH907iは、月額料金を割り引く「バリューコース」で5万5000円程度と高いにもかかわらず、6位以内を6月以来キープしています。
 これだけ早く低迷すると思っていなかったのですが、iPhone 3Gの欠点は、ワンセグにも対応していません。メールの絵文字にも対応していません。また、爪の長い人もダメです。バッテリーは、ハンダ付けになっていますので、簡単には、交換できません。カメラには、ズーム機能がありません。カメラの画素数は200万で、シャープのSH907iは520万画素です。手書き入力も出来ません。最初に売れたのは、ブームに乗ったのと、デザインが少しよかったせいでしょう。この手書き入力が出来ないのは、中国でも決定的です。売れません。日本メーカーは、是非、iPhone 3Gを駆逐する新製品を出してほしいものです。
7月15日のブログはこちら↓ iPhone 3G
http://yamaguchi-masumi.blogspot.com/2008/07/iphone.html

2008年7月27日日曜日

ノキア、ソニーエリクソンは、大減益、LGは大増益

 携帯端末最大手のノキアの4―6月期決算は、純利益が61%減の約1850億円でした。携帯端末部門の利益が伸び悩みました。ノキアは、これまでミドル・ハイエンド機種で利益を稼ぎ、ローエンド機種に回していたのですが、ミドル・ハイでの販売が芳しくなく、利益をカバーできなくなったようです。売上高は、4%増の131億5400 万ユーロで、台数は21%増の1億2200万台でした。さらにドイツ工場を閉鎖し、その費用に2億5900万ユーロを計上しました。
 ソニーエリクソンも200万ユーロの営業損益を出しました。平均販売単価が前年同期と比べ、7%下がり、1~3期と比べても4%下がり、売上高は前年同期比9%減の28億2000万ユーロでした。
一方、韓国のLG電子は、売上高は、前年同期比24.7%増の16兆41700億ウオン、営業利益は、2.9倍の1兆7900億ウオンとなりました。これは、携帯部門が好調で営業利益は過去最高となったためです。
 いよいよメーカーによって、差が出てきたようです。日本メーカーもLGのように勝ち組になることを期待します。

2008年7月26日土曜日

大仏商法と鹿

 奈良には修学旅行で行かれた方も多いと思います。筆者は、40年以上、奈良県に住んでいます。奈良をこよなく愛しているといえるでしょう。アメリカや中国の要人を案内するとみな感激して帰ります。奈良県には、世界文化遺産が3件(個々にいえばたくさんあります)、国宝の建造物が64件71棟でいずれも全国最多です。国宝の美術工芸品は147件で東京、京都に次いで3位です。それなのに、宿泊客数は、116万人で47都道府県中で最下位です。平成22年の奈良遷都1300年祭に向けて、ホテル建設の大ラッシュです。しかし、この不振は大仏商法にあります。知恵を出さなくとも、そこそこの観光客は、大仏目当てに来ます。しかし、奈良には、観光資源が豊富なのです。わたしが奈良を離れられないのは、まさにこの魅力です。是非、奈良をゆっくり訪ねてください。奈良を南に下れば、飛鳥、さらに下れば吉野があります。これらの地区は、日本のふるさとともいえます。
 奈良公園で残念なことは、昨年の鹿の死亡が、過去最多の380頭でした。今、奈良には、1128頭の鹿がいます。オスが262頭、メスが695頭,新たに生まれた小ジカが171頭。ピーク時の9割になっています。一番多いのは、疾病で、ついで交通事故です。奈良公園には、車で入ってほしくないものです。今は、かわいい子鹿が生まれています。大事にしたいものです。しかし、奈良には、ゆっくり訪ねてください。いいところがたくさんあります。南の吉野も桜の季節でないときもいいものです。

2008年7月25日金曜日

橋下大阪府知事の公用車を使ってのジム通い

 橋下大阪府知事が14日の午後、公務中に公用車を使い、大阪市内のジムに行きました。この日は、総務常任委員会などが開かれ、職員の人件費や私学助成金の削減案などについて、議論されていました。橋下知事は、「警固の問題で一歩も外に出ることができない状態なので理解してほしい」と釈明しましたが、府議や職員からは批判の声が出ています。4時間ほどの時間だったようです。報道陣から「反省しているか」という質問に対し、「(反省は)ない」と答えています。これを、どう判断するか、現時点では、判断できません。よくやっていると云えます。しかし、これは最初から分っていたことです。自ら火中の栗を拾いにいったわけです。たしかに収入も2億円から、2000万円になったといわれます。宮崎の東国原知事はせっせとテレビや講演で稼いでいます。その金額は、知事収入のほかに4000万円とも言われています。橋下知事の言いたい気持ちは、十分に分りますが、府の職員の給与を大幅にカットしようとするわけですから、それなりの心構えは必要でしょう。中国の朱元首相は、公務員を4分の1に減らしました。このときには、脅迫状が舞い込み、死も覚悟しました。事実、かれの奥さんのお母さんは、凶弾に倒れました。それでも朱元首相は、改革を続け、今日の中国の発展を導きました。それほどに政治改革は、抵抗が多いものです。少なくとも暫くは、粉骨砕身の気持ちが必要でしょう。
 甘い気持では、改革は必ず破綻します。

2008年7月24日木曜日

「野茂英雄投手の引退」

 野茂英雄投手が、7月17日、引退を表明しました。「引退する時に悔いのない野球人生だったという人もいるが、僕の場合は悔いが残る。自分の中ではまだまだやりたい気持ちが強い」と答えています。日米での通算成績は、201勝155敗(日本では、78勝46敗)、1セーブ、三振を3119とっています。
 かれは、1968年(昭和43年)生まれで、8月31日で40歳になります。小・中学校時代は全くの無名選手でした。この頃すでに「体を捻って投げると直球の威力が増す」と考え、トルネード投法でした。甲子園にも出ていません。高校卒業時、ノンプロの新日鐵堺へ進みました。2年目はエースとして日本代表に選ばれ、1988年のソウルオリンピックでの銀メダルに貢献します。1989年のドラフト会議前には、どの球団から指名されても入団することを明言しました。この点もかれの男らしさを感じさせます。この対称の位置にいたのが、江川卓でしょう。53歳になるのに、監督はもとよりコーチの口もかかりません。生き方、考え方の大事さを痛感します。素質的には、江川の方がはるかに上でしょう。
 1989年のドラフト会議で、史上最多の8球団から1位指名を受け、抽選で近鉄が交渉権を獲得しました。このくじを引いたのが、故仰木彬監督でした。これが、かれの運命を決めたともいえます。契約金は史上初の1億円台(1億2000万円)でした。投球フォームを変更しないという条項が付け加えられました。仰木監督は、オリックスでのイチローの時にも、あの振り子打法を認めました。1990年、18勝をあげ、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率を獲得し、四冠となるとともに、MVP、新人王、沢村賞(パリーグの選手としては初)、ベストナインなど投手部門のタイトルを総なめにしました。チームは2位ながらMVPにも選ばれ、「旋風」を巻き起こしました。新人王・沢村賞・MVPをトリプル受賞したのは野茂ひとりです。
 1990年~1993年の4年間、最多勝利と最多奪三振のタイトルを独占。新人の年から4年連続最多勝利は勿論、4年連続最多勝利のタイトルを獲得した投手は野茂のみです。1994年、複数年契約と代理人制度を希望しましたが、拒否されたため近鉄を退団して、メジャーリーグに挑戦しました。  1995年にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結びましたが、年俸は近鉄時代の1億4000万円から980万円に減りました。しかし、この年のオールスターにも選ばれ、先発で出場しました。この年は、13勝6敗、236奪三振の成績で新人王、奪三振王のタイトルを獲得しました。日米両国で新人王を受賞したのは現在でも野茂ただ1人です。アメリカは、前年、選手会のストライキによって野球離れが起っていましたが、かれの活躍によって、球場にファンを呼び戻しました。「ノモマニア」という言葉まで生まれ、当時のクリントン大統領からは、「日本からの最大の輸出品」と称賛されました。記憶に新しいところです。“ドクターK”という異名もつけられました。
 1996年9月17日の対ロッキーズ戦でノーヒット・ノーランを達成。2001年には2度目のノーヒットノーランを達成しました。両リーグでのノーヒットノーランは、ノーラン・ライアン以来メジャー史上4人目です。このあたりが、野茂のすばらしいところです。力は、確実に落ちていたにもかかわらず、ノーヒットノーランを達成したのです。並みの運ではありません。
 その後、南米にまで行って、野球にこだわった野茂には頭が下がります。奥さんは、どういう気持だったのでしょう。野茂は太りやすい体質なのでしょう。おなかが出て来て、投手の体では、なくなっていました。
 野茂は大リーグで878人と対戦していますが、最も多く顔を合わせたのは、762ホーマーの記録を持つバリー・ボンズで、59打席でした。45打数12安打、本塁打4本、打率.267、四球12、三振11でした。
 また、大食いは有名です。あの体型は、大食いによるものでしょう。好物は寿司で、新人時代、当時解説者だった佐々木恭介に連れられて高級すし屋に行き、一人で寿司100カンを食べて佐々木を仰天させたことがあります。
 「英雄」という名前は、父が村田英雄の大ファンであったことから付けられました。
 7月20日のTBSのサンデーモーニングで張本勲氏は、野茂のことを“一流選手ではあるが、超一流ではない”と語っていましたが、どこから見ても、超一流でしょう。野茂本人は嫌がるかも分りませんが、特別功労賞か、国民栄誉賞を贈るべきだと思います。日本の野球を世界で通用することを認識させた功績は絶大です。

2008年7月23日水曜日

カーラ夫人の詫び状

 今回のサミットに招待されたにも来日しなかったためにサルコジ仏大統領のカーラ夫人より福田康夫首相の妻貴代子夫人あてに詫び状が届いたようです。来日できなかった理由は、3枚目のアルバムの発売が11日だったためです。洞爺湖サミットにも来ず、レコードのキャンペーンに励んだ甲斐があってか、2日間で1万4100枚売れたそうです。週間ランキングでも3位に入りました。40歳という年齢から考えますと、なかなかのヒットでしょう。歌の方は、残念ながら聴いたことがありません。日本での発売は、8月20日です。多分、わたしの好きなジャンルの歌ではないと思いますが、一度は聞いてみたいという気は起こす女性です。このあと、この二人がどうなるのかも楽しみです。

2008年7月22日火曜日

Taspo(タスポ)

 7月1日からたばこ自動販売機の成人識別装置が、東京、沖縄など9都県で導入され、これに伴い、識別カード「taspo(タスポ)」が発行されました。しかし、発行枚数は、喫煙者の2割程度にしかならないようです。会社の近くのタバコ屋は、歩道に大きなテーブルを置いて販売しています。横にコンビニがあるので、客をとられないようにしているのでしょうが、道路交通法違反です。
 成人識別装置導入を機にたばこ店の廃業が急増し、近畿では6月の廃業数が、昨年の2倍以上の264店に達しています。これは、「taspo(タスポ)」対応自販機の導入が個人商店には、大きな負担になるほか、「タスポ」の普及が進まないために自販機を買い換えても売り上げが見込めないためだそうです。特に郊外にある個人商店の廃業が目立っています。タスポ対応装置を後づけにするには、数万円~12万円かかります。しかも10年以上前に製造された自販機は後付けが出来ず、買い替えが必要です。昨年末には全国で52万台あった自販機が、6月末には43万5000台に減っています。
 そうしていますと、「タスポを使わずにたばこが買える」自販機が出ています。京都のメーカーですが、自販機に小さな鏡が付いており、たばこを購入しようとする人が鏡に顔を映してボタンを押すと、内臓カメラが作動し、皺や骨格などから3秒ほどで、成人か未成年かを判断し、未成年者にはたばこを売らないというものです。運転免許証による年齢確認にも対応し、免許証の写真と本人が同一人物であるかもチエックします。別人の顔写真をかざしてもたばこが買えるという欠点もありましたので、これは改善中ということです。タスポ対応機と顔認証対応機の両方を設置している店では、顔認証機の方で買う人が9割だったそうです。顔認証機は財務省が、4日認めました。すでに全国で5000台が稼動しているそうです。免許証方式の自販機も、注文が多く、製造が追いつかないということです。
 そうこうしていますと、たばこ業界は、午後11時から午前5時までの夜間の販売を平成8年から自粛してきましたが、8月1日から解禁することを決めました。「タスポ」が7月に全国稼動し、未成年者の喫煙防止対策が整ったからと判断したそうです。「タスポ」を持っている喫煙者が、まだ2割しかないというのにおかしいですね。たばこの自動販売機は撤去し、コンビニで売るようにすれば、未成年者がたばこを買うという問題もなくなると思うのですが。
 たばこの自動販売機にカエルのマークが貼ってありますが、これは「大人は買える、子供は帰る」の意味だそうです。カエルも迷惑です。

2008年7月21日月曜日

中国で日本米売れ残り

 日中両国政府の合意に基づいて、日本から中国に輸出された米が中国で売れ残っているようです。年間の米の消費量が1億3000万トンといわれる中国の巨大市場への進出を目指したものでしたが、早くも赤信号が灯りました。中国へ輸出したのは、新潟県産コシヒカリと宮城県産ひとめぼれでした。2007年7月に北京と上海で売り出された24トンは完売。次に追加輸出した100トンは北京、上海のほかに天津、広州など13都市で今年から販売されました。しかし、2月の春節後は販売が落ち込み、6月末までに約30トンが売れ残りました。春節前後は企業の贈答用で売れましたが、一般家庭までには、浸透しなかったようです。販売価格は、コシホカリが2キロで198元(約3170円)、ひとめぼれが2キロで188元(約3010円)です。日本での販売価格と比べてもかなり高いようです。これほど高くても売れると思ったのでしょうか。日中両国の合意に基づくものなので、多少高くても中国で売れるだろう、売ってくれるだろうと思ったのでしょうか。たしかに富裕層が大幅に拡大していますので、チャンスですが、適切なプライスがあります。欲の皮がつっぱると、ろくなことはありません。

2008年7月20日日曜日

たばこ税の大増税について

 日本財団会長の笹川陽平氏が、たばこ1箱1000円に値上げした場合、税の増収は最大9兆5000億円に上るという“たばこの大増税”をぶち上げました。根拠は、07年のたばこの国内消費量が、約2700億本です。これを単純計算して9兆5000億円の税の増収になるというものです。1箱1000円へ値上げすると、1箱当たりの税額は175円から875円と5倍に増加。これに伴い、たばこ関連税も、今の喫煙者数のままなら11兆円と5倍になります。そのあと、いろいろの試算が出ています。6月30日の日経新聞では、1箱1000円になると、禁煙するという人が75%、たばこの本数を減らすという人が15%、500円であれば、禁煙するが42%で、本数を減らすという人が39%でした。しかし、ほんとに値上げになったときには、これだけ禁煙する人はいないでしょう。8年前にニューヨークで1箱8ドルに上げたときには、5人に1人(20%)が禁煙したそうです。
 一方で、日本たばこ産業などは、値上げに反対しています。JTの山田良一副社長などは、「増税はたばこ離れを加速し、増収効果は期待できない」と言っています。アメリカでも、値上げで禁煙したのは、20%でした。かれは、さらに「諸外国と比べてもたばこ税の負担率は特段低くない」と言っていますが、世界の先進国の中で日本のタバコは320円と最も安く、ロンドンでは5ポンド(約1045円)、ニューヨークでは8ドル(約850円)です。また、全国たばこ耕作組合中央会の石原健三専務理事は「たばこ農家は多額の投資をしていて簡単に転作できない」と言っています。全日本たばこ産業労働組合の畑木正雄委員長は、「愛煙家のみに過大な負担を強いるのは税の公平・公正の原則に反する」と怒りをぶちまけているそうです。フイリップモリスジャパンなどは、「たばこの価格が上がれば密輸が増える」と断じています。たばこを吸うと頭までおかしくなるのでしょうか。やはり、健康のためにたばこは止めるべきでしょう。愛煙家にとっては、余計なことでしょうが。03年の日本のガン統計によると、20歳から24歳の男性が喫煙を始めて肺ガンを発症して死亡する数は、人口10万人当たり114人で、タバコを吸わない人のそれは24.1人という統計が出ています。たばこを吸う人は、5倍近くなりやすくなります。
 16日、EUは加盟27カ国にたばこの大幅値上げを指示しました。たばこによる健康被害を減らすのが狙いです。イギリスでは、1箱約1350円になります。ニューヨークは、たばこ税が一気に83%もアップしました。10ドル時代になりました。
 タバコは不思議な商品です。自ら「この商品は健康に害があります」と云って売っている商品なんて他にありません。ほとんど健康には害がない食肉偽造、賞味期限切れ問題にあれほど騒ぐマスコミ、国民がどうしたのでしょう。子供の頃、頭から振りかけられたDDT、こんな優れた物質は無いと世界中でもてはやされたアスベストなども、有害性が立証されたら途端に使用禁止。麻薬は軽いものでも刑務所に繋がれます。なのになぜ、タバコだけが。国の都合でしょうが、大きな税収源である限り、タバコは永遠なのでしょうか。そろそろ見直さないと、いけないのではないでしょうか。

2008年7月19日土曜日

億万長者

 多くの人に関係ない話かも分りませんが、世界で100万ドル以上の資産を保有する人が、2007年末で前年比6%増の1010万人になったそうです。1000万人を超えたのは、初めてです。世界の人口を40億人としますと、500人に1人がいわゆる億万長者です。1万人の会社ですと20人が億万長者ということになります。
 原油高で中東地域は、15.6%増の40万人と大幅に増え、中国、インドも大きく伸びています。伸び率のトップは、インドで22.7%増の12万3000人、ついで中国が20.3%増の41万5000人、3位がブラジルで19.1%増の14万3000人でした。やはりBRIC’sの国々が伸びています。日本も2.2% 増の151万人でした。100人に1人が億万長者ということになります。どこにいるのでしょう。一部上場企業の役員の平均年収が、1億円を越しているといいますから、それほど、間違っていないかも分りません。来年あたりは、100万ドルクラブ入りにがんばりますか。

2008年7月18日金曜日

斎藤宏頭取(みずほCB)が路上キッス

 写真週刊誌「フライデー」に、斎藤宏みずほコーポレート銀行頭取とテレビ東京の美人記者が路上でキスしているところを撮られています。7月8日夕、社用車でテレビ東京の美人記者と東京麻布の寿司屋に向かい、1時間後に店から出て来た二人は路上でキスを交わし、その瞬間写真を撮られ掲載されています。そのあと、タクシーで二人はマンションに行き、2時間半ほど密会していたということです。
 女性記者の勤めるテレビ東京では、「記者という立場を考えれば、軽率とのそしりは免れないと思います」という真面目なコメントをしています。斎藤氏はテレビ東京の社外監査役であり、その会社の社員と不倫関係になったということになります。女性記者は、30代半ばくらいで、細身でバストが大きいことが、記者クラブなどで話題になっていたそうです。斎藤頭取は、会社を出た後は、対外的に自宅とされている場所には帰らず、夜はまったく取材ができない人で有名であったにもかかわらず、テレビ東京だけは緊急時でも斎藤頭取とスムーズに連絡がつくために「なぜなんだ」と不思議がられていたそうです。
 みずほCBは、08年3月期決算で、サブプライム関連で損失を受け、556億円もの最終赤字に転落しています。前期が3365億円の黒字でしたから、斎藤氏の責任を問う声が出ています。また、3年前にも女性スキャンダルを示唆した怪文書が出回ったことがあったそうです。すでに7年間、頭取を続け、会長の職も狙っているという噂です。グループ内では、辞めるしかないということですが、こういう人に限って連綿として続けそうです。
 しかし、不良債権問題等で巨額の税金が投入されたみずほ銀行で、今期大きな赤字を出して責任をとらねば、人は誰もついて来ないでしょうし、社会に与える影響も大きいでしょう。また、報道に携わる記者が、取材対象になる銀行頭取などと男女の深い関係に堕ちたことも、職業倫理上問題でしょう。この美人記者は、みずほコーポレート銀行の社用車にVIP待遇で乗り込んでいたそうですが、これもまずいでしょう。みずほの社員は、何も言わなかったのでしょうか。少なくとも監査役や、役員は、質すべきだったでしょう。
 斎藤頭取も、このテレビ東京の美人記者も、フライデーの報道は嘘だと主張しています。そうであれば斎藤頭取も女性記者もフライデーを告訴すればいいでしょう。果たして、この結末はどうなるでしょう。

2008年7月17日木曜日

宇宙ステーション“きぼう”

 6月15日、星出彰彦さんが、国際宇宙ステーションの日本の実験棟の設置を終えて、無事地球に帰還しました。地上230km上空に建設された巨大有人施設です。今回の星出さんの仕事は、日本の実験棟本体を国際宇宙ステーションに取り付けることでした。ロボットアームを駆使して無事完了しました。このあとは、若田さんらが、再度乗り込むようです。“きぼう”の部屋の大きさは、外径4.4m、内径4.2m、長さが11mでした。マンション風にすると47.04㎡の広さとなります。最大4名が搭乗出来ます。
 この総費用が、約2500億円です。広さで割ると、53.1億円/㎡となります。もちろん、こういう単純な比喩をするつもりはありませんが、果たしてこれが人間にどういう幸せをもたらすのでしょう。言葉悪くいうと、物理学者の道楽に巨大な税金を使っているといえます。実験の内容にしましても、以前から疑問に思っていました。小学生などから募集したテーマなどを取り上げるのもあざとい感じがします。若い人たちに宇宙に興味を持たせようというのは分らないではありませんが、もっと地球上でできる実験がたくさんあるでしょう。こういう化学実験は、最近のテレビでも人気がありますし、理科の実験をやる塾まで出来ていて、人気があるようです。
 ここで、こういうことをいうと人間が小さく見えますが、お金の使い方が雑なように思います。アメリカも1国では負担しきれないためにこういうプロジェクトに15カ国を参加させています。これをどう利用するのでしょう。明確でないように思います。
 話は変わりますが、香港サイエンス&テクノロジーパークというのがあります。香港政庁が建設したものです。総費用1800億円をかけて33万㎡で30棟のビルを作り、世界中から企業やベンチャーを誘致しています。研究開発者が2万人以上になります。日本もこのような施設を作り、インドからソフト会社、中国などからバイオのベンチャーその他を集め、サンノゼに負けない開発センターをつくるべきではないでしょうか。国、県、市町村で1000兆円の借金を抱えている日本は、ジャブジャブの税金の使い方をすべきではないしょう。今回は、宇宙ステーションを取り上げましたが、もっと大きな無駄がたくさんあります。将来を考えると、今の官僚に任せていては、日本は沈没します。
写真:ディスカバリー号の打上げ(提供:NASA)

2008年7月16日水曜日

サルコジ仏大統領夫人(続)





 やっぱりフランスのサルコジ大統領夫人のカーラ・ブルーニさんは、来日しませんでした。
 ところで、カーラさんは、今、大統領との子づくりに励んでいるそうです。現在、40歳。夫のサルコジ大統領は、53歳。サルコジ氏には、元妻のマリーさんとの間に2人のこども、前妻のセシリアさんとは1人、計3人の子供がおり、もし、今度生まれると4人目です。フランスが少子化対策でうまくいっていることを垣間見た感があります。小泉元首相もいつまでも結婚せずにいず、少子化対策に貢献すべきでしょう。猪口さんを少子化担当大臣に据えるよりも、よほど効果があります。世の男性諸君も、女性もカーラさんを見習わないといけませんかね。
 カーラさんは、もともとは、イタリアの資産家の娘で、こどもの頃にイタリアで資産家の誘拐が、頻繁に起こったために、フランスに移住したそうです。2002年に出したCDは、全世界で100万枚売れたそうですが、カバー曲以外すべてカーラさんの作詞作曲でした。神は、二物も三物も与えたようです。是非、日本に招待して欲しいものです。

2008年7月15日火曜日

iPhone 3G

 11日、iPhoneがソフトバンクから発売されました。3日前から、店舗前に行列をつくった人もいました。ドコモとの争奪戦で、ソフトバンクが勝ったようですが、まだドコモも諦めていないようです。
値段は新規契約者の場合、メモリーが8GBの場合、2万3040円で、16GBの場合は、3万4560円です。音声通話の基本料と定額データ通信料などが毎月7280円かかり、2年間は解約できませんので、8GBで、最低でも2年間で20万円弱を払わねばなりません。端末自身は、安いと言えるでしょう。
 多分、アップルはソフトバンクからバックマージンを貰うのでしょう。この値段では、アップルは儲かりません。ソフトバンクは、アップルに価格決定権などを握られたようです。他のメーカーも同様のことをやれば、日本の携帯ビジネスのやり方が、大きく変革します。この面では、目が離せません。アナリストは、年間100~120万台は売れると見込んでいます。IPhoneの旧モデルは、世界中に600万台出荷されました。最近は、1機種で50万台売れれば大ヒットといわれていますから、ブームを起こしそうです。
 総務省の指導などもあり、端末の売り方が以前とは、変わっています。これまでは、買い替えが早い人ほど得するシステムでしたが、変わりました。24ヶ月使わないと、残った期間の端末の代金を払わねばなりません。したがって、通常の人は、2年間は買い換えないということになります。これまで、平均が1年程度でしたから1年間に販売される端末の台数も減ります。わたしなどは、3割以上減ると予測しています。すなわち、年間の端末販売台数は、約5000万台から、3500万台以下になるでしょう。こういう中で、さらにiPhoneにもっていかれると大打撃です。端末メーカーに冬の時代の訪れです。iPodによって、ウオークマンが大打撃を受けたようにiPhoneで端末メーカーに打撃を与えるでしょう。日本メーカーは、キャリアに牛耳られることなく、特長のある端末の開発にがんばってほしいものです。コンテンツブロバイダーにとっては、iPhoneによって、世界の窓が開かれた形になり、春の訪れかも分りません。
 わたしの予測では、iPhoneは、漢字文化には合いません。したがって、騒がれたほどには、日本、中国では、欧米ほどには、出ないと思います。わたしの予測は、当たるでしょう。

2008年7月14日月曜日

堀江謙一さん、波任せ船で7000キロ

 堀江謙一さんが6日、波の力だけで進む波浪推進船で、ハワイから兵庫県西宮市のヨットハーバーに帰って来ました。今回は、ヨットではありません。波の力を推進力に変えたものです。波が弱いとスピードが落ちるということですが、平均スピードは、2.65km/Hとなります。堀江さんは、海洋冒険家と称されますが、この人の勇気には、驚かされます。
 1962年、マーメイド号で西宮-サンフランシスコ間の太平洋単独航海に成功しました。石原裕次郎氏が主演し、「太平洋ひとりぼっち」という映画にもなりました。当時はヨットによる出国は認められませんでしたので、密出国でした。日本では、当初この点について非難が殺到し、犯罪者扱いすらされましたが、堀江さんの偉業が認知されるにつれて、いわれなくなりました。当時のサンフランシスコ市長は、「コロンブスもパスポートは持っていなかった」と、名誉市民としました。
 1974年には270日余りで単独・無寄港の世界一周を成功させました。これについても、石原慎太郎氏が、雑誌上で成功する可能性があり得ないものとして非難し、論争を呼びました。そのほか、東西両方向周りで世界一周航海をしたのは日本人初、世界でもオーストラリア人に次ぎ2人目という記録です。堀江謙一さんは、航海は年齢が「三桁になるまでやるつもり」と語っています。スキーの三浦さんといい、すごい人たちです。多くの航海の経歴がありますが、1996年には、アルミ缶リサイクルのソーラーパワーボートで、エクアドル~東京間を単独無寄港太平洋横断しました。エクアドル政府はこれを讃え、1997年にガラパゴス諸島にある島と岬に「堀江謙一船長岬」、「モルツマーメイド島」と命名しています。
 この人の冒険は、なかなか真似のできることではありませんし、真似をすると大変なことになりますが、この勇気と気概は、今の多くの日本人になくなったものではないでしょうか。国民栄誉賞を贈ろうという声がなぜ起こらないのでしょう。この勇気は、素晴らしいものです。

2008年7月13日日曜日

外国人労働者

 労働者人口の減少にともなって、外国人労働者の受け入れが叫ばれて久しくなります。しかし、いっこうに進みません。特に看護師の不足は、深刻な問題です。先日も、数日、入院しましたが、看護師の不足は目を覆います。入院患者のほとんどが、高齢の女性です。頭が少しまだらボケの人が多く、足腰も十分ではありません。そうすると、就寝時刻近くになると、看護師がおしめを取り替えていきますが、看護師が二人ですので、随分と時間がかかります。ある患者は、「寝てしまうので、早くおしめの交換に来てほしい」と、ナースコールを鳴らします。看護師は、「順番ですから、待ってください。どうしてもしたければ、おしめを気にせずにしてください」と言いますが、なかなか出来るものではありません。
 また、患者のひとりが、夜中に大きな声を上げて、看護師を呼びますが、看護師は、来ません。夜の病棟に「お願いだから、来てくださあ~い」というキーの高い声が、1~2時間鳴り響きます。翌朝、看護師に確認すると、この患者は、まだらボケで、ボケているときは、何をしてあげても、叫び続けるだけなので、放置しているということでした。看護師もなかなか大変です。インドネシアと経済連携協定(EPA)を締結し、7月から500人を受け入れる予定でしたが、応募者はこれを大きく下回っているそうです。自民党国家戦略本部は50年間で総人口の1割(1000万人)を移民で補おうということを考えていますが、絵に描いた餅にもなっていません。
 香港は、人口が約700万人ですが、共働きが多く、ほとんどの家庭が、フイリッピンのメードを雇っています。メードは、英語を話すので、こどもの語学の教育にもなります。そして、夫婦ともに安心して、仕事に集中できます。家に帰ると、夕食が出来上がっているので、日本の共働きの奥さんのようにそれから料理を作るということもありません。日本でもフイリッピンのメードを雇えれば、日本の奥さんはどれだけ楽になるでしょう。今、小学校で英語教育をやろうとしていますが、英語をろくに話せない先生に英語教育させるよりも、フイリッピンのメードに小さい頃から英語を教えてもらう方がはるかに理に適っています。せめて、看護師とフイリッピンメードだけは、早急に実現して欲しいものです。これらの職種に従事している人は、性質の悪い人は比較的少ないので、治安の問題も起こさないでしょう。他の職種の労働者については、そのあと、ゆっくり考えていけばよろしいでしょう。
(写真:PIXMANNでお借りいたしました。)

2008年7月12日土曜日

山本モナの不倫騒動

 山本モナが、またも不倫騒動です。相手は、巨人の二岡智宏内野手でした。2006年10月には、民主党・細野豪志議員との“路チュー不倫”によって、「NEWS23」降板してから1年9カ月。せっかく「サキヨミ」のキャスターに復帰してのこの騒動です。一方、二岡は開幕戦で肉離れを起こして、これまで二軍暮らし。年棒1億9500万円の高給です。巨人ファンもOBも怒っています。二岡は、2005年にフリーアナウンサーの用稲千春と結婚し、昨年6月男の子が生まれています。こういう業界の人が、好きなようです。二岡は高校時代に父親を交通事故でなくし、このため、会社が設けてくれた“二岡ボックス”に交通事故で親をなくした小中学生を招待するなど優しい面も見せています。しかし、女性には、だらしがないのでしょう。女性にももてるようです。この夜は、別の女性と来て、酒に酔って、かなりしつこく迫っていたために、逃げられました。そういうところに山本モナが来たのでしょう。朝の4時半です。そして、ラブホテルに行きました。1泊9500円。結構みみっちいようです。みのもんたは、わたしであれば、もう少しいいホテルに連れて行くと言っていましたが。モナは、三浦和良との噂があり、芸能記者が張り込んでいたところを撮られたようです。前回といい、性に関しては、ガードが甘いようです。そして、どういうわけか、妻子ある男性を好きになります。それゆえに不倫と騒がれるわけです。妻子のない人であれば、騒がれることもありませんでした。もしくは、有名人でなければ。たしかに二岡は、グラウンドでなく、こういうところで、ハッスルするのは、糾弾されても仕方がないでしょう。モナへの今回の処分について、あるアンケートをみますと、妥当と思うが、47%、処分が甘いが29%、合わせると76%です。厳しいものです。たしかに新しい「サキヨミ」のキャスターに採用されて、その反省会をすっぽ抜かしての今回の不倫ラブホ事件ですから、関係者も頭に来たことでしょう。当分の間、出演を見合わせるという処分を科しました。「当分の間」としていますが、キャスターとしては致命傷でしょう。このまま番組を降板する可能性が大きいと云われています。
 推測ですが、この日は、三浦和良と待ち合わせをしていたのでしょう。このために「サキヨミ」の1回目の反省会もスッポ抜かして来ましたが、和良に約束をスッポ抜かされました。イライラしているところに、相手に逃げられた二岡と意気投合して、次に飲みに行こうと言って、うまく二岡にホテルに連れ込まれたのではないでしょうか。 
 「サキヨミ」は、高給取りの安藤優子を下ろしてのあと番組でした。13日の第2回放送分からモナの姿が消えます。モナは、少し頭がいいので、キャスターができるのでしょうが、性格がだらしなく、キャスターには向かないように思います。バラエティー番組が向いているでしょう。奔放ですから、相当ギリギリの線まで露出も可能だと思います。キャスターとしては、ダメでしょうが、テレビには、早晩復帰すると思います。
 モナは、母が日本人で、父が三光汽船で外国航路に乗ったノルウェー人航海士。モナが小学校4年生の時に三光汽船が倒産したため、父親は解雇されノルウェーに帰国、それ以降1度も会うことなく既に他界しているといいます。ファザーコンかも分りません。高校時代、全国模試の世界史・英語・国語の3教科計で全国3位の成績をとったことがあるそうです。頭は悪くないのでしょうが、倫理観が欠如しているかも分りません。

2008年7月11日金曜日

ウナギ


 ウナギの産地偽装でもめています。魚秀、神港魚類、サンシローフーズなどの名前を毎日見ます。中国産を国内産としたい気持も分らないではありません。中国産と国内産では、値段もえらい違いです。ところが、料理されたものは、何々産という義務はありません。多分、多くのファミリーレストランなどで出て来るウナギの蒲焼は、中国産でしょう。よほどのプロでも区別は出来ないそうです。タレが勝負です。わたしも年に1,2度しか食べませんので、まず区別はできません。先日、産経に出ていましたが、ウナギの蒲焼を一番多く食べる月は、7月だそうです。他の月は、数%なのに、7月は25%です。「夏バテ防止のために土用の丑の日にウナギを食べる」風習の影響でしょう。これは、夏場の売り上げ不振に悩んだウナギ料理店に頼まれて、平賀源内が考案した広告キャッチコピーとの説が有力です。このキャチコピーの効果が、今の現代人も影響されています。

 ウナギの蒲焼を一番食べる市はどこかといえば、大阪市で、1907円/人・年です。ついで、名古屋、京都、金沢、大津、和歌山、岐阜、津と関西です。蒲焼にかける山椒の粉は、漢方薬で消化を助けるそうです。  関西と関東では、ウナギの裂き方に違いがあります。関西では、腹から裂きますが、関東では、背中から裂きます。「商人の町」の大阪では開きやすい腹から切るが、「武士の町」の江戸では「腹を切る」ことに通じ、これを忌み嫌ったために背中から切るのだといわれたりします。これは、料理法の違いによります。すなわち、関西では、焼く前に蒸しません。このため、脂が少ない細めのウナギを用います。裂きやすい腹から裂きます。香ばしい味わいに仕上がります。関東では、焼く前に蒸します。このため仕上がりが柔らかくなり、脂が抜けるので成長した太目のウナギを用います。腹から裂くと、蒸す過程で外側の身が串から外れてしまうため、外側が厚くなる背開きが必然でした。料理法の違いから、腹開きと脊開きになったわけです。
 池波正太郎氏の小説を読むと江戸時代は、ウナギを今のように開かずに、丸切りだったようです。丸切りのまま、味付けしたものでした。深川や墨田川の川人足が栄養補給のために食べたそうです。今のようにはおいしくなかったでしょうし、骨があって食べにくかったでしょう。
 中国ウナギを扱う人も食の安全を保証するように努力すべきです。多分、中国産も国内産も味は変わりません。あとは、信頼です。国内産よりも中国産の方が安全だと言えるように頑張るべきでしょう。“杜甫も食べた、李白も食べた中国の安全でおいしいうなぎ”と言えるように。ブランド作りには、時間がかかります。ゆえに高く売れるのです。ビトンのバッグも、ハンチイングワールドのカバンも、物自体は中国の200元の偽造バッグとそう変わりません。しかし、100倍以上で売れるのです。これは、ウナギに限りません。日本人は、もっと努力をしましょう。

2008年7月10日木曜日

堺正章の「無理な恋愛」












 
 
 わたしは、あまりテレビを見ないのですが、夏川結衣が気になって、フジテレビの「無理な恋愛」を見ました。堺正章が出ていました。かれは、61歳。8月6日生まれで、わたしと同じ獅子座です。もうじき62歳です。かくし芸大会のテーブルクロス引きは、なかなかのものでした。マージャンも料理も名人の域です。免許を持っていず、自動車試験所で試験を受ける日に、メルセデス500SLを購入し、試験場に配達してもらって、合格すると免許証をもらって、その足で家に乗って帰ったそうです。お父さんは、コメデイアンの堺駿二です。身長は、159cmで高くありません。
 この「無理な恋愛」は、堺正章演ずる60歳の立木正午と長野かえで(夏川結衣)35歳と東海林龍彦(チュートリアルの徳井義実)33歳の三角関係の話です。立木がかえでを一目ぼれします。しかし、かえでは龍彦と同棲しています。立木は、離婚していて、いまは一人で生活しています。かえでは、冴えない女優志願です。龍彦は、シナリオライター志願ですが、フリーターです。立木は、元グループサウンドのボーカルで、人気がありました。昔の堺正章を髣髴させます。ムッシュかまやつも出ています。ドラマでも旧友です。立木は、今は、プロダクションの役員をやり、新人を発掘しています。かえでと龍彦は、住んでいるマンションの水道が使えなくなり、修理が終わるまで、立木のマンションに住まわせてもらいます。立木は、自分がプロデュースした新人が、デビューしますが、売れず、みなに散々に嫌味を言われます。もう立木さんの時代ではない。古いなどなど。立木は辞表を出し、かえでとも別れ、マンションも引き払って、湘南の海に行きます。そして、決心して、再出発します。龍彦もシナリオライターになるべく打ち込みます。この段階で、このドラマもかえでと龍彦が一緒になって終わるのかなと思っていました。そして、ドラマは、1年が経ちます。かえでは、売れない女優をしていましたが、武蔵野映画祭の助演女優賞を受賞します。その授賞式の日、これまで、がんばって来れたのはなぜですかと質問され、「ある人に思い描いた自分と今の自分を比較することはやめなさい。今の自分に自信をもって生きていきなさいといわれたから、がんばれた」と答えます。「素敵な言葉ですね。その人は、誰ですか」と問われ、「それはわたしの大好きな人です」と答えてしまいます。受賞式の会場に来ていた龍彦と別れ、湘南の立木のところに行きます。立木を応援している人にとっては、ハッピーエンドです。龍彦を応援している若い女もよかったのかも知れません。三島由紀夫は、「映画を見てハッピ-エンドでなかったらお金を返してほしい」と言っていたようです。わたしも三島由紀夫と同じです。ハッピーエンドに終わって、ホッとしました。
 以前、同じフジテレビで、明石屋さんまと長澤まさみの「ハタチの恋人」をやっていましたが、これに比べ、演技のうまさも随分差があり、脚本の出来も違ったのでしょうが、えらく受けた印象が違いました。「無理な恋愛」では、堺正章も久しぶりに主題歌の「忘れもの」を歌っています。なかなかいい歌です。恋をしろと言っています。これは、すなわち生きることだと言っています。若さを保つには、必要かもしれません。世の男性諸君、女性のみなさん、いくつになっても恋をしましょう。堺正章が言っています。

2008年7月9日水曜日

エスカレーターのどちらに立つか

 ご存知のように東京では、エスカレーターは左側に立ち、右側を開けます。念入りに「左側に立って下さい」と書いてあります。成田空港の歩く歩道もそうです。ところが、大阪は、逆です。右側に立ち、左側を空けます。香港に行くと、大阪と同じで、右側に立ちます。東京流に左側に立つと知人などに笑われます。それでは、どちらが正解でしょう。
 日本で「どちらに立って下さい」と初めてアナウンスしたのは、1970年の大阪万博のときです。海外からのお客が多いことにも配慮し、国際的に主流の右側に立つように案内しました。ロンドン、ワシントン、ボストン、ソール、モスクワなども右側立ちです。左側立ちは、シンガポール、オーストラリア、ニュージランドなど少数派です。
 本来、エスカレーターは、歩いたり、走ったりしてはいけません。その振動で、安全装置が働くことがありますし、危険だからです。実際に事故も起こっています。安全基準では、ステップで立ち止まって利用することになっています。このために歩かないようにステップは、階段の1段よりも高く作られています。
 大阪万博では、大勢の人が先を争いました。このため、危険なので、歩く人は、左。立つ人は右としました。わたしは、右利きですので、右側に立ち、右手で手すりを持つ方が安定します。それが、いつ東京は、逆になったのでしょう。ある人は、「東京は首都なので、大阪の真似をしたくなかったのだろう」と言います。右側を空けているのは、車は追い越し車線が右なので、車に合わせたという人もいます。エスカレーターでの事故も多いことからエスカレーターでは歩行禁止を呼びかけているところもあります。こういうところでは、右も左も関係ありません。登りの追い越しは、まだしも、下りの追い越しは、危険です。
 最後にエスカレーターの日というのがあります。3月8日です。1914年に大正博覧会で初めて設置されたときの記念日だそうです。このエスカレーターという表記は、広辞苑に合わせましたが、JISでは、エスカレータです。

2008年7月8日火曜日

くいだおれ太郎

 大阪・道頓堀の「くいだおれ太郎」が7月8日(本日)の閉店に伴い、いったん姿を消します。その後、どうなるのか正式には発表されていません。わたしは関西に40年以上住んでいますが、この店には、一度も入ったことがありません。結局、閉店が決まってからも行かず、遠くから眺めただけでした。この人形は、創業者の故山田六郎氏がいかに客を呼ぶかを考え抜いた末に出来上がったものです。「大阪名物くいだおれ」は昭和24年に誕生しました。目玉は、裏庭のビアガーデンで、「オヤジ」と呼ばれる人形が、ビールを持ってグルグル回るものだったそうですが、具合悪いことに回る度にビールがこぼれてお客にかかるために店員が動かすのを止めたそうです。山田さんは、文楽人形師に頼んで、動く人形を作ってもらいました。チンドン屋を手本にしました。今の「くいだおれ人形」は、昭和25年から登場しています。今年で58歳です。昭和64年に昭和天皇が崩御されたときは、白黒の喪服姿に着替えました。阪神が優勝したときには、道頓堀に放り込まれないようにいろいろ工夫もし、諦めもしました。その後。かに道楽の動くカニやづぼらやのふぐなどの立体看板が表れました。人気が出てきたために、高い金額での買取の話もあるようですが、ここまで騒がせると、「くいだおれ太郎」を他の場所に動かすことは出来ないように思います。
 半世紀を飾った「くいだおれ太郎」が、これからもどこかの店頭を飾るのか、興味があります。しかし、この人形を置いたからといって、客が増えるものでもないでしょう。最初は、もの珍しさもあって、客も来るでしょうが、あとはやはり味などがよくないと客は逃げます。「くいだおれ太郎」58年の人形人生で、この数ヶ月がもっとも輝いた時間だったでしょう。
写真:営業日最後の週末となり、くいだおれ太郎の姿をカメラに収める観光客ら(5日午前11時16分、大阪市中央区の道頓堀で)=原田拓未さん撮影

2008年7月7日月曜日

元小結の旭鷲山がモンゴルで当選

 元小結の旭鷲山のダヴァー・バトバヤル氏が6月29日に投票が行われたモンゴル国民会議(日本の国会に相当、定数76)の総選挙で、改革派の最大野党の民主党から立候補し、トップ当選を果たしました。最高位は小結、身長180cm、体重141kg。16歳の時にナーダム相撲の少年の部に出場しましたが、貧乏で食べる物がなく、腹を空かせていたところに、4歳の幼児が食べ物をくれました。この幼児が後の白鵬であったそうです。しかし、お互いにそのことを知りませんでした。白鵬が来日したものの入門先が見つからず、帰国寸前に旭鷲山が骨を折って、宮城野部屋に入門できましたが、二人は、その後しばらく経っても、互いにその時の相手であったことに気付きませんでした。
 旭鷲山は、1991年に大島親方が、モンゴルで行った新弟子公募に応募し、170人の応募者の中から旭天鵬、旭天山らととも選ばれ、初のモンゴル出身力士として来日し、1992年3月場所で初土俵を踏みました。入門当初は稽古の厳しさや生活習慣に馴染めず、駐日モンゴル大使館に逃げ込んだりしましたが、モンゴルの実家まで来た大島親方に説得されて部屋に戻りました。「技のデパートモンゴル支店」(“本店”は舞の海)と評されました。新入幕から3場所で小結に昇進したが、新三役となった1997年3月場所で負け越して以来、一度も三役に復帰することはなく、また十両に落ちることもなく、2006年11月場所まで58場所連続平幕在位の史上1位の記録を持っています。十両陥落が見える地位になると大勝ちを見せて一気に番付を上げ、上位で負けた後は、わずかな負け越しを繰り返し、少しずつ番付を下げていくパターンでした。自力がないとできない芸当です。2003年7月場所、同郷の後輩である横綱・朝青龍との一番で横綱が旭鷲山のマゲを掴み、反則で勝ちになりました。取組後の風呂場で両者は激しい口論となり、居合わせた魁皇が割って入って止めたといいます。怒りが収まらない朝青龍は、旭鷲山の車のサイドミラーを壊して弁償する騒動にまで発展しました。旭鷲山は事業をやっても成功し、朝青龍はうまくいかないでしょう。
 旭鷲山は2004年、早稲田大学に入学し、人間科学部人間情報科学科の通信教育課程にて学び始めた。早稲田大学を志望した理由は、モンゴルの大統領ナツァギーン・バガバンディと外務大臣小渕恵三の会談に同席した際に小渕氏が勧めたことがきっかけでした。
 旭天鵬は将来、親方になり後進を指導することを目指すため日本国籍を取得し、帰化しましたが、旭鷲山は帰化をしなかったために、規定により相撲協会に残ることは出来ませんでした。永住権を返上して帰国し、実業家として建設、通信、貿易業などを手がけ、今回、国会議員に当選しました。また、モンゴル語、日本語に加え、ロシア語、朝鮮語にも精通しています。
 面白いエピソードが残っています。来日前に、日本は科学が進んでいて、声をかけるだけで物が出ると聞かされていたために、ジュースの自動販売機に一日中、「ジュースください」と声をかけお辞儀をしていたということです。
 この選挙では、与党のモンゴル人民革命党と野党の民主党が拮抗する予想でしたが、結局は与党が大勢を占め、選挙結果も改竄されたと民主党党首も強調しています。この選挙結果もあって、7月2日、首都のウランバートルで暴動が起こっています。暴動の背景には、格差社会や汚職などに対する国民の鬱積した不満も指摘されています。死者も5人出ています。格差の多い社会は、不安定になります。日本も、どんどん格差の大きい社会になりつつあるように思います。
 旭鷲山は、当選後、「日本とモンゴルの友好の懸け橋に役立ちたい」と語っていますが、モンゴルは、銅や金などの資源も豊富ですので、是非、いい関係を構築してほしいものです。
(Photo By 共同)

2008年7月6日日曜日

サルコジ大統領夫人来日せず

カーラ・ブルーニさんの写真は何点か見つかりましたので、お借りしました。


 フランスのサルコジ大統領夫人のカーラ・ブルーニさんが主要国首脳会議(洞爺湖サミット)に同行しないことが決まりました。昨年10月に結婚以来、いろいろとマスコミを賑わせています。モデルで歌手ということで、昔の全裸ヌードのポスターがあらためて見直されたり、高い値段がついたりしています。結婚後もサルコジ大統領の外遊先に同行し、各国で評判になっています。ファーストレディとしては、異色中の異色の存在です。サルコジ大統領の支持率が、低迷しているのとは対照的にカーラさんの評判は相当よく、かなり外面のいい人のようです。是非、来日されてトップレディ振りを披露して欲しかったものです。
 来日しない理由は、カーラさんの新アルバムの発売予定が、当初は、7月21日からでしたが、11日に早まったためだそうです。レコード会社も洞爺湖サミットを狙ったものでしょう。やはり商魂たくましいものがあります。新アルバムは、「コム・シィ・ド・ネテ(以前のものは今いずこ)」で、曲の中には「わたしのコカインはあなた」などの過激な歌詞があり、注目されています。カーラさんは何回も来日しており、今回も来日を切望していました。どこかのテレビ局かレコード会社が、サミットとは別に呼んでほしいものです。暑くなりますから、ファッションも露出度の高いものになるでしょう。昔、イギリスからツィギーが来て、ミニスカートを流行らせて帰りましたが、カーラさんも男性を喜ばせ、女性の魅力を引き出すようなファッションを流行らせて帰ってほしいものです。スカートの下にズボンを穿くようなカッコウは男性から見ると好ましくありません。

2008年7月1日火曜日

コンビニの深夜規制論

コンビニの深夜規制をやろうという動きがあります。京都市長がまず言い出したようです。石原都知事もこれにちょうちんをつけています。しかし、この人たちは、深夜のコンビニを利用したことがあるのでしょうか。そのほか、埼玉県、神奈川県、長野県、愛知県も検討中です。コンビニの利用者は、延べ1日3400万人が利用し、1回あたり平均600円程度の買い物をするようです。深夜、コンビニの火が消えたら、どうなるのでしょう。たしかにいつでも営業しているから、便利という面もありますが、治安にも随分役に立っています。世界に有名な交番よりも確実に人がいます。コンビニに飛び込んだ女性は、年に1万3169人。もし、コンビニがなかったら、どうなったでしょう。わたしの身近にもそういう経験をした人がいます。治安にも随分役に立っています。石原氏などは、夜、活動するパターンを昼型に変えようと言っていますが、余計なお世話です。この人は、すぐに自分の考えを人に押し付けようとしたがります。新東京銀行で、どれだけ損をしたでしょう。押し付けは、身内だけにしておいて欲しいものです。わたしなどは、結構トイレを使わしてもらっています。安心して入れる公衆トイレがありますか。深夜営業を止めると、温室効果ガスの排出に効果があると言っていますが、微々たるものです。それをいうなら、照明を省エネ型のLEDに替えるべきでしょう。随分、省エネになります。コンビニは、コピー、公共料金の支払い、宅配便の受付、現金自動支払いなど大きく役に立っています。暗い田舎道などにもコンビニがあると男のわたしでもホッとします。コンビニは、利益主義ですから、採算がとれなければ、すぐに店を閉じます。あまり世間を知らない首長が、口を出す話ではないでしょう。省エネというなら、首長は、乗用車通勤をやめて、徒歩か、自転車か、電車通勤して欲しいものです。自分で効果を出して、人に言ってほしいものです。クールビズをやっているぐらいで、大きな顔をしないでほしいものです。わたしは、断固反対です。