2008年6月30日月曜日

ペットの異常行動を集めて地震予知

関西の二府六県で、ペットの犬や猫の異常行動を市民からリアルタイムで集めて地震予知につなげようという試みが、早ければ来春から始まるそうです。これまでの研究で、調査した犬の2割、猫の3割が阪神大震災の直前に異常行動をしたそうです。昔から鯰は地震を予知するということをいわれていましたが、ペットで鯰を飼っている人は少ないでしょうし、実際にあまり鯰が地震予知をしたという話は聞きません。また、今回のようにペットの異常行動を集めて、直前に地震予知をしたとしても広域に警報を鳴らすのは、時間的に無理でしょう。海外では、蟹が大移動をしたということを聞いたことがあります。今回の中国の大地震では、写真のように蛙が大移動をしました。地震学者は、一般の人に「あなたたちを高い給料で雇うよりも蛙を飼った方がよっぽどましだ」と言われています。同じことを日本の地震学者が言われると辛いですね。何十年も地震の研究をしてきた学究者が、「にゃあー、にゃあー」言っているだけの猫に負けると、学窮者になってかわいそうです。
この研究は、結論は見えているように思います。「地震を感ずるペットもいることはいるが、異常を感ずるのは、地震が起こってから、もしくは起こる直前で、警報を鳴らすところまでいかない」ということで、立ち消えになるでしょう。このプロジェクトの推進主体は、科学技術振興組織「関西サイエンス・フォーラム」(会長・秋山喜久関西電力相談役)です。

2008年6月29日日曜日

アメリカが北朝鮮をテロ指定解除

6月26日、アメリカが北挑戦のテロ指定を解除しました。これは1988年から続いていました。先にも書きましたが、日本の国会議員の中には、テロ指定解除を望んでいる人がいます。今回の解除条件が非常に甘いことは、各新聞で論評されているとおりです。韓国のシンクタンクの情報によると、北朝鮮には230兆円のレアメタルがあるそうです。ウランだけでも、その推定埋蔵量は世界の埋蔵量に匹敵するといわれています。8月11日には、解除されます。そうすると、武器輸出が解禁されるばかりでなく、国際金融機関からの融資も受けられるようになります。アメリカなどの資源メジャーが、ブッシュ政権に解除に踏み切らせたと推測できます。
ここで、問題になるのは、日本人の拉致問題です。横田めぐみさんは、13歳で拉致され、「閉じ込められた船底で壁をかきむしり、北朝鮮に着いたときには、爪がはがれてしまっていた」と北朝鮮の元工作員が証言しています。これを聞くと目頭が熱くなります。横田早紀江さんも「解除までに45日あるから死に物狂いでやって欲しい」と外交努力を求めていますが、日本人の99.9%は、この願いが実現できないことは分かっています。中山恭子内閣総理大臣補佐官(拉致問題担当)も会議には出席させてもらえないようです。テロ指定が解除されると、北の工作員を乗せた万峰号も入港してきます。拉致家族の人たちには、安息の日は永久に来ないのでしょうか。たとえアメリカがテロ指定を解除しようとも、日本は拉致問題が解決するまでは、テロ指定を解除しないという決意が必要でしょう。この気持を持たない国会議員は、バッヂをつける資格はありません。また、北朝鮮のウランなどに欲が眩んだ国会議員もいるでしょうが、こういう人は、日本国籍をおいて北朝鮮に行けばいい。次の選挙では、よく見極めましょう。

2008年6月28日土曜日

東漢氏の檜隅寺跡から金銅仏の右手発掘

 6月10日、奈良県明日香村の檜隅寺跡から7世紀後半~8世紀に鋳造された金銅製仏像の右手部分が出土し、明日香村教育委員会が発表しました。檜隅寺は、渡来系氏族の東漢氏の氏寺とされます。出土したものは、長さ2.3センチ、幅1センチほどの小さなものですが、朝鮮半島製の可能性が高いそうです。東漢氏は、蘇我氏の勢力圏下にあり、持ちつ持たれつの関係だったようです。崇峻天皇の暗殺の際には蘇我氏に手を貸しています。甘樫丘の蘇我邸の守備も行っていたようです。また、最新の技術と兵器、知識を朝鮮半島から持ち込みました。蘇我氏の隆盛には、大きな役割を果たしました。東漢氏の力からするともっと大きな氏寺を創建してもよかったのでしょうが、蘇我氏を支援してきた負い目からか、比較的小さな伽藍でした。しかし、今は、伽藍もなく、ひっそりと石塔が残るばかりです。東漢氏は、朝鮮半島から日本に渡り、仏教への信仰が篤かったのでしょう。多くの仏像を日本に持ってきたのでしょう。この出土した右手は、金色に輝いていました。檜隅寺跡は、高松塚古墳とキトラ古墳に挟まれた位置にあります。明日香村というのは、どこを掘っても何か出てきそうな気がします。市制に移行する村が多い中、孤高に村制を守っています。
写真:奈良県明日香村の檜隈寺跡で出土した金銅製の仏像の右手=10日〔共同〕

2008年6月27日金曜日

百害あって利権あり

 この言葉は、安倍前首相が、山崎拓元副総裁に向かって発言した言葉です。今年の流行語大賞文句なしの言い得て妙な言葉です。山崎氏は、わたしの高校の先輩ですが、少し行動の規範におかしなところがあります。「政府以外の人が甘いことを言って交渉するのは『百害あって利権あり』と言いたくなる。国益を考えて行動すべきである」。至極もっともです。安倍前首相も再びやる気が出てきたようです。2006年の北朝鮮のミサイル発射の際も、山崎氏は、「北朝鮮のミサイル発射はアメリカへのラブコールであり。寛大に受け止めるべきである」。この発言をワシントンで発しています。別のときには、「北の核実験はやらせてもよかった」と言って、あとで長崎市長や広島市長に釈明しています。慰安婦問題での発言もそうです。国益を守るべき国会議員の発言とは思われません。北朝鮮を突然訪問したり、朝鮮半島問題小委員会を設立して、最高顧問になったり、日朝国交化正常推進議員連盟を設立して、会長になっています。山崎氏は、なぜ北朝鮮問題に関わりたがるのか、誰の目にも疑問です。賢そうな石原伸晃氏が、こういう山崎派に入るのも不思議です。新婚の丸川夫婦は、山崎派に入りませんでした。
 わたしなどは、正直、拉致問題がなければ、北朝鮮とは、永久に国交正常化しなくてもいいと思います。福田首相なども制裁を一部解除してもいいとか、馬鹿げたことを言っています。えらいなと感心するのは、拉致家族の人たちです。考え、気持ちがぶれません。これに比べて、国会議員は、ハニートラップにかかったのか、かかりたいのか、利権をあさりたいのか、基本的な気構えに欠けます。今度、衆院選挙があれば、山崎氏は先輩ですが、民主党の推す候補、東大卒のイケメンだそうですが、彼に投票するように働きかけたいと思います。

2008年6月26日木曜日

北京空港

 先週、久しぶりに北京に行ってきました。4ヶ月ぶりでした。北京空港の改装ぶりには、びっくりしました。3月28日からということでしたが、まったく様変わりしています。オリンピックまでには、もっと変わるでしょう。簡単に言えば、香港空港に似ています。規模は大きく違います。2両編成の無人電車でゲートから入管検査まで5分ほどかかります。入管も外国人を優先しています。これまでは、中国人の入管は早く、外国人の入管には、多くの時間がかかっていたのですが、今は逆です。時間にもよったのでしょうが、並んでいる人が、ひとりしかいません。そして、入管の検査官もにこやかです。パスポートへの判も丁寧に捺してくれます。変われば変わるものです。日本が、モタモタしている間にハブ空港は、北京にとられてしまいました。成田もソールも香港も東アジアのハブ空港の地位を北京に奪われたようです。日本のマスコミやコメンテータは、中国パッシングをやりますが、そう言っている間にどんどん差を広げられています。日本も再度がむしゃらにならなければなりません。

2008年6月25日水曜日

50歳以上は役に立たない発言

 5月30日のテレビ朝日の”朝まで生テレビ”で、田原総一郎氏の発言で、「民間企業でも50歳以上は役に立たない」という発言がありました。これは、どうでしょう。世の90%以上の男性が、怒るのではないでしょうか。わたし自身、57歳で京セラから三洋に移りました。使いものにならなければ、採用されないでしょう。中国業務総代表も勤めました。
 一般に50歳代は、病気でもしないかぎり、まだまだ働き盛りです。わたしの経験でいえば、20代よりは30代、30代よりは40代、40代よりは50代、50代よりは60代の方が仕事ができたように思います。今もフル活動です。北京に香港にシンセン、台湾、上海と元気にビジネスプロモーションをこなしています。
 その間に、月2回の中国通信情報の編集長所感を書き、添削をし、発行しています。わたしは、ゴルフもしませんし、運動もしません。したがって、特別に強靭な肉体の持ち主でもありません。先日も小さな胃がんが見つかったり、前立腺ガンの数値のPSAも7.89でした。正常は、4.0以下です。しかし、この調子です。今は、実に居心地がいいのです。楽しくやっています。
 ところで、日本の場合は、若手起用をうたい文句に40代、はては30代の社長も登場しますが、東アジア、特に中国では、若いとなかなか信頼されません。もちろん、中国でも若手の起用は、活発です。しかし、若手は相当の実績を見せないと信用されるところまでいきません。やはり、年配の品のいい人が尊ばれます。中国での食事は、円テーブルです。そして、奥の中央の席に接待側のトップ、もしくは年配の方が坐ります。日本企業は、接待する際にこの席に若いが一番地位の上の人間が坐ります。おおむね中国側に評判はよくありません。若いトップは、席を譲り、自分の会社のもっとも年配の人をその席に坐らせると、この会社は、単なる実績主義の会社ではないなと信頼されます。残念ながら、このことが分る人は、日本企業にはほとんどいません。
 以前に民主党で、前原代表のときに、永田元議員の偽メール事件がありました。これも若さゆえの勇み足だったことは、記憶に新しいところです。ただでも、日本は勤労者が減っています。団塊の世代は、まだまだ10年や20年は働けます。もっと年配の人を敬い、活用して欲しいものです。

2008年6月24日火曜日

岩手宮城内陸地震

6月14日8時43分頃、岩手宮城の内陸部で地震が起こりました。規模的には、非常に大きいものでしたが、人口が少なかったために、規模のわりには、大きな被害にはならなかったようです。隠れた活断層が原因であったといわれていますが、わたしには、細倉鉱山の影響があったように思います。地すべりだけでなく、大きな陥没のように見えます。この地震によって、坑道が落ちたのではないでしょうか。阪神淡路の地震も活断層が原因でしたが、野島断層を見ても今回のような落ち方はしていません。表土の下に大きな空洞(坑道)があって、これが落ちたように思います。
この鉱山は、1100年前もしくは1200年前から鉛や亜鉛、金や銀も産出しました。坑道の長さは、全長500キロ以上になるそうです。徳川時代には、仙台藩が管轄しました。昭和62年3月閉山して、今は三菱マテリアルが出資し、細倉マインパークとなっています。
一度、活断層によって起こったということとは別に、細倉鉱山跡の坑道がどう走っていたかも調べて欲しいものです。
(写真はHASSHU CO.,LTD. が撮影したものです。)

夏目雅子を魅せた文字

伊集院静氏を夏目雅子さんがなぜ好きになったか。有名な話でもあるようですが、二人きりの時に伊集院静氏がさらさらと鬱の字を書いたそうです。これを見て伊集院静氏の教養にほれたようです。夏目さんのような女性は少なくなりました。教養よりもお金にほれる女性が多いようです。しかし、鬱の字は、パソコン世代には、なかなか書けないでしょう。金もない男性はせめて教養は身につけたいものです。教養も金もない男性は、魅力的ではないでしょう。パソコンを使うようになって、ますます字を忘れます。そういえば、薔薇も難しい字です。中国語では、玫瑰と書きます。特に簡体字ではないようです。薔薇という字はどこから来たのでしょう。中国には、憂鬱という言葉はありません。近い言葉としては、煩悶です。中国には、極力、字を簡単にしようとして、簡体字があります。葉の簡体字は、叶です。妖艶な叶姉妹は、正式には葉姉妹となります。最近は、あまりテレビにも出てこないようですが、枯葉姉妹にならないことを祈ります。

2008年6月23日月曜日

北京のカラオケ


先週、北京に行って、中国の人たちとカラオケに行きました。従来は、女性のいる店ばかりでした。部屋に案内してもらい、女性を選びます。料金は、部屋代(無料のところもあります)、飲み代と女性にチップを払うというのが、システムでした。女性は、チップをもらう代わりに、その客が店にいるかぎりは、他の客から呼ばれても替わることは出来ません。女性は横に坐って、水割りなどを作ってくれます。あとは、一緒に歌を歌うくらいです。それ以上のサービスは、店、女性によって、異なりますが、今は期待しない方がいいでしょう。
ところが、今回案内してくれたカラオケは、日本のカラオケボックスのようなものです。ただし、入り口はホテルのように立派です。曲も新しい曲が入っています。これまでは、中国人の行くカラオケは、日本の曲は少なく、中国の曲がメインでしたが、今回の店は豊富にありました。部屋も広く、ステージも各部屋にあります。つまみや料理も日本のカラオケボックスように乾きものやパスタだけでなく、客が料理室行くといろいろ選べます。バイキング形式に近いやりかたです。値段は、そこそこ高いのですが、女性のいる店よりは安く、中国のスタッフを連れて行くのには適しています。日本人だけで行くよりも中国人スタッフと気楽に行けばいいでしょう。明るく健康的です。中国の女性スタッフからも軽蔑されなくてよろしいです。やみつきになりそうです。この手のカラオケは、上海には、以前からありましたが、北京では、最近このようなカラオケが増えたようです。北京に行かれたら、一度、挑戦してみてください。

2008年6月21日土曜日

再び「自転車」王国になるか?自転車通勤でエコ


中国では、6月1日より全国でビニール袋が有料になりました。国務院(日本の内閣府に相当)よりの命令で、全国各地で始まりました。
空港での買い物でも、レストランで残りの食事のテイクアウトでもすべてビニール袋は有料です。当社シンセン事務所の中国人女子社員は、毎日マイエコバッグを鞄に入れて通勤しています。
北京空港では、1枚1.5人民元(約24円)でした。上海では、無料でビニール袋を提供する店員には、1万元(16万円相当)の罰金が科せられます。
地球に住む人間の4人に1人は中国人といわれています。13億の中国人が一斉にエコに貢献するようになると、環境保護の未来は明るくなります。
中国は近年、自動車の需要量が年々増えています。かつての「自転車」王国は、いつの間に「自動車」王国に変わっています。

しかし、山東省は異例なことが起きています。
省書記は徒歩、省長は自転車通勤でエコの宣伝をしています。
省書記と省長に会うために、徒歩もしくは自転車通勤の市民が急増しているそうです。統計によると、省共産党書記、省長の行動により、山東省で16万人の幹部がエネルギー削減活動に参加し、ほとんどの政府機関が、6階以下のエレベーターを運行を停止し、事務所の冷房もすべて停止しています。
これに比べると、日本はまだまだのように思います。是非、省エネに、努めましょう。

2008年6月20日金曜日

中国四川省の地震でPHSは大活躍

【PHSは被災地の主要モバイル通信手段となった 携帯電話通信基地局は大地震により折れた】

5月12日に起きた中国の四川大震災の被災地では、もっとも多く使われているモバイル通信手段は、普及率がもっとも高い携帯電話ではなく、PHS端末でした。
被災地の救援指揮部で救援活動を行っている人々が、固定電話以外で、もっとも多く使っているのは、PHSです。地震直後、携帯電話は、受信はできましたが、呼び出し通話は繋がらないことが多かったそうです。ショートメッセージと携帯でのインターネットアクセスには異常はありませんでした。被災地で活動している中国電信四川分公司の技術者たちは、PHSでの通話を確保していました。
「PHSの基地局は、設置が低く、数が多いので、地震による被害が比較的軽かった」と、通信キャリアの関係者がコメントしました。また、「PHSの通信路線は共有型ではなく、独占型なので、多くの人が一斉に通話サービスを利用する際にも、一定数のユーザーの通話が確保でき、完全に崩壊することはない」ということもメリットとなっています。大地震が起こった後、政府は、中国電信に大量のPHS端末を求めたそうです。
私は1998年より、四川省の成都、綿陽などの都市に数十回の技術セミナーを行い、日本のPHS技術を普及させてきました。当事者としては災難中に大いに役に立ったことを大変嬉しく思っております。
ちなみに、地震が起きて4日後の5月16日でも、中国移動と中国聯通による通信サービスの提供は、始まっていませんでした。