2008年12月26日金曜日

アルツハイマー対策

 刑事コロンボのピーター・フォーク氏がアルツハイマー病で保護されたことはブログに書きましたが、国内の認知症患者も増えているようです。2025年には現在のほぼ2倍の400万に迫る見通しです。65歳以上で多発するといわれています。その半分がアルツハイマー病患者です。アルツハイマー病患者の多くに老人斑「アミロイドβ」と呼ぶ有害タンパク質ができます。これを除去できれば脳細胞の死滅を防ぐことができます。すなわちアルツハイマー病になりません。現在ある唯一の治療薬「アリセプト(商品名)」は減少した神経伝達物質を補う対症療法であるのに対し、これを除去できる薬ができれば、病気そのものの進行を遅らせる画期的な治療薬になるかもしれません。アルツハイマー病研究の長年の成果で「アミロイドβ原因説」は、ほぼ確実になっています。家族性アルツハイマー病の原因遺伝子が三つ見つかっていますが、この有害タンパク質のアミロイドβの生成と関連あることが分かって来ました。マウス実験では、いろいろの試みがうまくいっているようです。このアミロイドβを除去できればアルツハイマー病の発生を防ぐことが出来ますし、根治は出来なくとも、進行を食い止めることができるようになると思われます。10年以内にはいいものが見つかるだろうといわれています。わたしもアルツハイマーになる前にいい薬ができることを祈っています。

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