2008年12月24日水曜日

判決、三者三様

最近、野次馬的に注目した判決が3件ありました。まず、羽賀研二(47)です。大阪地裁は1128日、詐欺と恐喝未遂の罪に問われた羽賀研二に対して無罪(求刑懲役8年)を言い渡しました。恐喝未遂罪に問われたボクシング元世界王者渡辺二郎も無罪(求刑懲役4年)としました。事件は、未公開株を取得額の3倍で売り、約37000万円をだまし取ったなどとして、羽賀研二が詐欺と恐喝未遂の罪に問われました。そして、羽賀の共犯として渡辺二郎が恐喝未遂の罪に問われたものでした。

争点は、羽賀研二被告が医療関連会社株の真の購入価格(1株40万円)を隠して、購入価格と同一の価格(1株120万円)で知人男性に譲渡するように装ったかどうかでした。しかし、この詐欺は認められず、「詐欺が成立しないので、恐喝の前提となる債権は認められない」として無罪となりました。

次は加勢大周(38)です。18日に自宅で覚醒剤と大麻を所持したなどで、懲役26月、執行猶予3年を言い渡されました。「常習性、依存性もうかがわれるが、二度と手を出さないと反省を示している」として、執行猶予としました。加勢は芸能界からの引退を表明しています。

最後が、大相撲の時津風部屋で弟弟子を暴行で死亡させた兄弟子3人が傷害致死罪に問われたものでした。18日、3被告に対して、懲役3年~26月で、いずれも執行猶予5年を言い渡されました。「親方の命令には逆らえなかった」ということで、これも情状酌量の余地があると認められたものです。

 この3者の判決はどうでしょう。まだ結審していませんので、最終的にどうなるか分かりません。しかし、いずれも無罪と執行猶予で、メディアで報道された内容から見ますと、少し軽いような印象を持ちました。これも知らず知らずにメディアに侵されているためでしょう。メディアは第1主権者ともいわれますが、メディアの影響は大きいなと思いました。

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