2008年11月17日月曜日

奥田トヨタ相談役の迷走発言

「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」で座長の奥田トヨタ相談役が、厚生労働省に対するマスコミの批判が多いために、「テレビに対するCMを減らしてやろうか」などの発言が飛び出し、さらにマスコミの批判を浴びています。タイミングが悪いのは、トヨタの決算見通しも予想以上に悪く、トヨタ首脳も広告費の3割カットを検討しているところでした。この広告費のカット発言にテレビ局も怯えているようです。たしかにテレビ局のいくつかが、赤字に転落しています。この上、広告費の大幅カットがあると赤字幅がさらに広がるでしょう。奥田トヨタ相談役は、社内のそういう検討を知っていて、発言したのかもしれませんが、いい大人の言うことではないでしょう。この懇談会の設立の目的は厚労省の信認回復のために厚労省行政を主導して点検するものでした。しかし、どうあるべきかという投げかけばかりが並び、期待には応えていないと言われています。長妻議員は奥田さんには厚労省に欠けていたものを雷親父として、たたきこむことを期待していたのに残念と言っています。こういう懇談会は、たくさんあるようですが、あまり役に立っている懇談会はないように思います。メンバーの見直しを常時やるべきでしょう。懇談会のメンバーになったから、考えるでは役人の言うとおりにしかなりません。わたしもかれらと丁々発止した経験がありますが、そのためにはこちらが相当に上でないと敵いません。一方で会社の経営を見ながら、片手間に懇談会に出るでは、優秀な役人の敵ではなく、うまく頭を撫でられるだけでしょう。しかし、いい年の取り方は、難しいものです。

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