2008年10月11日土曜日

ノーベル賞に日本人4人

 一昨日の柔道の石井には、まいりました。ブログの公開を1日遅らすと、格闘技への転向を覆す発言です。強化委員など転向をあきらめていたのに、あの発言です。これだけ、芯がしっかりしていない人たちが指導していたのでは、強くなるはずがありません。
 そして、いい意味でびっくりしました。ノーベル賞に4人です。10月7日に物理学賞で3人もらったと思ったら、8日に化学賞で一人。一気に4人です。これで、文学賞で村上春樹氏がもらうと一挙に5人になります。それにしても、4人とは、凄いです。これまで、12人が受賞していました。2002年の小柴昌俊氏(物理学賞)、田中耕一氏(化学賞)以来ですから、6年ぶりです。湯川秀樹氏の1949年以来、59年で16名ですから、ほぼ4年に1人、オリンピック周期でもらっていることになります。
 授賞理由は南部陽一郎氏(87)が、「素粒子物理学と核物理学における自発的対称性の破れの発見」、で小林誠氏(64)・益川俊英氏(68)が、「クォークが自然界に少なくとも三世代(六種類)以上あることを予言する対称性の破れの起源の発見」です。日経新聞によると、『クォークとは、物質を原子、原子核、陽子・・・と分解したとき、これ以上は分解できない根源的な素粒子。たとえば陽子や中性子は三個のクォークからなる。1973年に小林、益川両氏は、当時三種類しか分かっていなかったクォークが六種類あることを予言。これによって宇宙の存在を可能にする「対称性の破れ」をうまく説明できるとした。その後、残りのクォークが続々と見つかり、95年に米国の研究機関が六種類目の「トップクォーク」を発見。両氏の予言が正しいことを裏付けた』とあります。35年も前の予言で、今、ノーベル賞をもらっているわけです。
 南部氏は、1960年に、この「対称性の破れ」につながる基本理論を数式化し、現在の素粒子論の基礎を構築したということです。日本の素粒子論の研究は、湯川秀樹以来、脈々と世界のトップを走っているようです。授賞式は、12月10日にストックホルムで行われます。南部氏は米国籍です。賞金は、約1億4000万円の半分を南部氏、あとの約7000万円を小林氏、益川氏で分けます。それぞれの感想は、各新聞で読んでください。 
 益川氏は、現在、京都産業大学の教授で、ここの理学部は1965年に創設されましたが、経営学部や外国語学部に比べ、人気がありません。立命館大学に比べても偏差値は、57と51で6ポイントも低いようです。京産大は、来年の入試で、入学試験の希望者が増えるように大いにPRするようですが、募集要項は印刷済みです。
 湯川氏のときも不思議に思いましたが、本人たちは、理論のみで実証していないのです。実証した人も貰えてもいいように思うのですが、貰えるのは予言したり、理論を述べた人のみです。わたしには、何か、不公平感が残ります。
 そして、化学賞に下村脩氏(80)が、「緑色蛍光たんぱく質(GFP)の発見と開発」で受賞しました。発光するクラゲから緑色に光るたんぱく質を取り出すことに成功しました。医学や生命工学の分野で広く利用され、医薬品開発などに欠かせない基本的な道具となっているそうです。化学賞は、発見した人が、受賞しているので、納得します。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

京都産業大学理学部計算機科学科の卒業生です。
 現在は知りませんが、少なくとも設立当時の理学部は、大学の花形でした。
 企業への就職も、理学部計算機科学科はダントツだったと記憶しています。
 当時から先生は優秀な方が多く、大学の名前にさえこだわらなければ、思う存分勉強ができた学校です。
 出来たての大学でしたので、それを面白がって来るような人間が多く、名門高校出身の人間も多かったです。「出来ない人間はむしろ少しでも評価のある別の学校へ行く」という感じだったでしょうか。

「偏差値」などというものができる前の話ですのであまり参考にはならないかもしれませんが、現在の理学部が山口さんのおっしゃるような状況になっているとすれば大変残念です。