2008年10月6日月曜日

男子マラソンで2時間3分台

 9月28日のベルリンマラソンでエチオピアのゲブレシラシエ(35)が史上初めて2時間3分台に突入する2時間3分59秒で3連覇しました。これまでの自身の持つ世界記録を27秒も短縮しました。マラソンデビューしたのは、2002年からです。日本から実井謙二郎が出場しましたが、2時間12分48秒で7位でした。最近は、日本男子は2時間10分を切れなくなりました。1965年に重松森雄が2時間12分0秒の世界記録を作って以来、世界記録に日本選手の名前が出て来ません。淋しいかぎりです。瀬古利彦、中山竹通らが、世界に伍して戦っていたときと比べ、選手の粒が小さくなったように思います。1987年に中山竹通が2時間8分18秒で走っています。そして、いまや世界は2時間3分台で走っているのに、日本の男子選手は、逆にタイムが悪くなっています。ゲブレシラシエは、もともと1万メートルの選手です。それが、その1万メートルのスピードのまま、マラソンを走っているためにこういった世界記録が出せるのです。残念ながら、日本には1万メートルの選手に有望な選手が見当たりません。1960年、ローマの町を裸足のアベベが彗星のように現れて優勝すると高地トレーニングのせいだと騒がれました。世界の選手が男も女も真似をしましたが、相変わらず強いのは、エチオピアやケニアです。何か、トレーニング方法が違うのかも分かりません。もっと粗末な食事にした方がいいとか、飽食の日本では、強いマラソン選手は育たないのかも分かりません。ゲブレシラシエは、北京は大気汚染で走りませんでしたが、次のロンドンでは走るつもりです。そのとき、39歳です。恐るべしです。女子も有森裕子、高橋尚子、野口みずきのほかは、結局は世界に通用する選手はいないようです。陸連の役員も代わる必要があるのでしょう。

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