2008年6月25日水曜日

50歳以上は役に立たない発言

 5月30日のテレビ朝日の”朝まで生テレビ”で、田原総一郎氏の発言で、「民間企業でも50歳以上は役に立たない」という発言がありました。これは、どうでしょう。世の90%以上の男性が、怒るのではないでしょうか。わたし自身、57歳で京セラから三洋に移りました。使いものにならなければ、採用されないでしょう。中国業務総代表も勤めました。
 一般に50歳代は、病気でもしないかぎり、まだまだ働き盛りです。わたしの経験でいえば、20代よりは30代、30代よりは40代、40代よりは50代、50代よりは60代の方が仕事ができたように思います。今もフル活動です。北京に香港にシンセン、台湾、上海と元気にビジネスプロモーションをこなしています。
 その間に、月2回の中国通信情報の編集長所感を書き、添削をし、発行しています。わたしは、ゴルフもしませんし、運動もしません。したがって、特別に強靭な肉体の持ち主でもありません。先日も小さな胃がんが見つかったり、前立腺ガンの数値のPSAも7.89でした。正常は、4.0以下です。しかし、この調子です。今は、実に居心地がいいのです。楽しくやっています。
 ところで、日本の場合は、若手起用をうたい文句に40代、はては30代の社長も登場しますが、東アジア、特に中国では、若いとなかなか信頼されません。もちろん、中国でも若手の起用は、活発です。しかし、若手は相当の実績を見せないと信用されるところまでいきません。やはり、年配の品のいい人が尊ばれます。中国での食事は、円テーブルです。そして、奥の中央の席に接待側のトップ、もしくは年配の方が坐ります。日本企業は、接待する際にこの席に若いが一番地位の上の人間が坐ります。おおむね中国側に評判はよくありません。若いトップは、席を譲り、自分の会社のもっとも年配の人をその席に坐らせると、この会社は、単なる実績主義の会社ではないなと信頼されます。残念ながら、このことが分る人は、日本企業にはほとんどいません。
 以前に民主党で、前原代表のときに、永田元議員の偽メール事件がありました。これも若さゆえの勇み足だったことは、記憶に新しいところです。ただでも、日本は勤労者が減っています。団塊の世代は、まだまだ10年や20年は働けます。もっと年配の人を敬い、活用して欲しいものです。

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